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ファンケルオープンin沖縄 2000

▼ トピックス「落ちこんでいるヒマはない!」

賞金シードが取れなくても、山本善隆は前向き

 予選落ちが決まり、6年連続で賞金ランクによるシード権を手にすることができなかった矢本善隆だったが、そのコメントはサバサバとしたものだった。

 「落ちこんでいるヒマはないよ!! 今年のことは今年のことで、また来年。課題に取組めばいいんやからね」

 目標がある。
 2001年の米シニアツアーだ。
 先月の28日から4日間の日程で行われた、同ツアーのQスクール(出場予選会)に挑戦。
 惜しくも1打足りず本シードは取れなかったが、ランク11位に食い込み、過去実績では1年のうちほぼ半数の試合が出られる、といういわゆる“準シード”を手に入れ帰国したのだ。

 「やっぱり年やね…(笑)。今週月曜日に帰ってきてそのまま沖縄入りしたんやけれど、5日かかって今日やっと、時差ぼけが治ったよ。治ったと思ったらもう、試合が終わってしまうわけやけどね、今回の米シニア挑戦はプラスになることが多かったから。賞金シードは落したけれど、残念な気持ちはない。これまでとまったく違うステージで、新鮮な気持ちでラウンドできて、なんだか初心に帰れた気がしたからね。今年挑戦して、本当によかったと思っているんです。

 まあ…準シードになれたからといっても、現地でウェイティングして欠場があれば順番に入っていけるというシステムだから、どの試合も出られるというわけではないんだけど、連絡を取りながらスケジュールを調整して、日本とアメリカの両立をやっていきたいと思っている。出きることを少しずつやっていれば、絶対結果はついてくるはずやからね。そんなふうにね、僕はどこまでも前向きな気持ちで挑戦していくつもり」

 生き生きとした目で語り、山本は会場を去った。
 迎える2001年。海の向こうから山本の喜びの報告を、ぜひ聞きたいものだ。

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