記事

中日クラウンズ 2002

< 上位選手のコメント&トピックス > 「怪我で、僕の欠点がわかった!」

 満身創痍の堺谷和将が、今週も首位発進

 先週のつるやオープンで、左股関節痛に苦しんだ堺谷。
 今週は、右手人差し指痛に、悩まされている。
 見ると、正常な右指に比べて2本分は、腫れている状態(=写真)だ。
 その原因は、「どうやら、重い荷物を持ったせい…(苦笑)」。
 先週の、つるやオープン。会場への移動アクセス法は、電車だった。
 自宅沿線の川越線で、大宮に出て、そこから東京、東京→新大阪間には、新幹線を利用した。
 「乗り換えのとき、階段で、スーツケースを必死で持ち上げて昇ったりしたんですけど、そのとき、指にものすごい負担がかかったみたいで…」
 今でも、痛みで、グリップができないほどだ。

 「こんな状態で、試合ができるかな…」不安に思った堺谷は、他の先輩プレーヤーに相談してみた。
 すると、意外にも、こんな答えが大半だった。
 たとえば、尾崎健夫。
 「右手の人差し指だろ? まったく問題ないよ。それよりもオレはあえて人差し指を使わずに、手のひらで押していく(振っていく)練習を、よくするくらいだから。この機会に、おまえもやってみたらいい」

 早速、アドバイスどおり、試してみた。
 なんともない左手で、がっちり握り、右手は添えるだけのスウィング。患部の人差し指は、伸ばしたままの、グリップだ。
 「そうしたら、ショットで力が入らないし、右手の余計なねじれがないから、まっすぐ打てる。フライヤーの計算も、とてもしやすくなったんですよ」と効果てきめん。
 「怪我が僕の欠点を直してくれたみたい。怪我しているほうが、調子がいいなら、直ってもまたわざとぶつけて、痛くしようかな」と、先週に引き続きの首位発進に、ジョークも飛び出すほど。
 股関節痛も、まだ、完治していないが、今回の怪我の功名を生かして、今度こそ、堺谷が、「初優勝」の目標をかなえるか。

関連記事