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カシオワールドオープン 2000

「無心でやって、ノーボギー」

シード権がかかった野上貴夫が好発進

 野上の賞金ランクは現在78位。ボーダーラインの70位まで、あと一歩のところで足踏みを続けていた。

 「先週までの試合では、シード権のことばかり気になって、攻めるべきホールで刻んだり、守りに入ってゴルフがすごく小さくなっていました。とりあえず予選通過とか、とりあえずトップ10位内とか、結果ばかりを意識してましたね。
 でもこないだ、日下部さん(今大会98年のチャンピオン)に話しを聞いたら、“僕も 3年前くらいにそんな同になったけど、そのときは、『だめならダメでまた来年』と開き直ったら良くなった”って教えてもらったんですね。
 変にシードとかを意識すると、ゴルフが消極的になる。それじゃ、だめ。今週からは、余計なことを考えず、少しでも上位に行くことだけ意識しようと考え直したんです」

 この日野上は「無心」でコースと戦った結果、ノーボギーの67。「考え方を変えたら、いきなり良いスタートが切れた」

 昨年大会は8位に入り、初シード入りを決めた。「実績がある、ゲンのいい試合なんです」しかし今年、今大会の目標は単に“シード入り”ではなく、「でっかく優勝狙い」と、野上は考えている。

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