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BMWチャレンジカップ 2007

「BMWチャレンジカップ」 鈴木一徳がリードを守り初優勝!

「僕は追いかけるより逃げるほうが得意。だって、初めからリードしてるんだし」。

元来、下から追いかけるのは不得意な性質。チャンスを掴み損ねると慌ててしまう。
今日は単独首位で2位に1打差を付けてのスタートだ。
鈴木には自信があった。

1番ティショット。3日目でやっと、1番のフェアウェーに乗った。
グリーンを見ると、今日はピンがグリーン端に切られている。
「攻めて行かないと、今日一日が駄目なゴルフになる」。
迷わずピンを狙った。見事にワンピン。

続けて2番は5メートルにつけた。パッティングもちょっと強かったもののねじ込み、これで2連続バーディ。

前の組のスコアボードを見ると、芹澤大介とは3打差。
本当は「4打差欲しい」。
しかし、俄然優位な状況になったのには間違いなかった。ハーフを終了しても、多くの選手がスコアを伸ばしきれずにいる。
この辺りから優勝が見えてきた。

後半にいきなり深いラフや苦手なバンカーに入ってボギーを叩く。
スコアボードを見てから、しびれ始めている。
ただ、ずっと思っていた。
「難しいコースだと感じているのは、僕だけじゃないはず」。

最後まで我慢のゴルフを貫き、パーセーブが続く。
18番グリーンに多くのギャラリーが集まっている。誰も追いついてきていない。逃げ切った。
鈴木は言葉通り、危なげなく初優勝を飾る。

研修生時代から目立ったタイトルがなく「僕は雑草ですから。」と話していた鈴木に、自信になるタイトルが手に入った。
「やっぱり最高ですね。」

今日まで、30万円に満たない賞金額。今年は賞金ランキングを意識する事はなかった。
しかし、今回の優勝で8位に急浮上。来年の第1回リランキングまでツアーに出場できる7位以内を目指し、来週の「パー72チャレンジカップ」に向かう。

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