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米山剛2006年の出場権確保まであと一歩!!

ひどい首痛を訴えて、戦線離脱を余儀なくされたのが昨年11月。今年10月のコカ・コーラ東海クラシックで約1年ぶりに、復帰を果たした米山が、シード権の確保まであと一歩に迫る健闘を見せて、2005年を締めくくった。

復帰後に出場した5試合と、年内の開催ながら来シーズンにカウントされる先週のアジア・ジャパン沖縄オープン(29位)を合わせた獲得賞金は、1207万332円。

特別保障制度を申請していた米山には規程の試合数以内で、2005年度のシード権のボーダー線上の選手と同額以上の賞金を稼げば、来季の賞金ランキングシードの次位者として出場権が与えられることになっている。

今年のシード権は、出場義務試合数を満たない選手をのぞいた同ランク74位の中川勝弥までだった。
その中川が稼いだ賞金は、1255万3237円。
つまり米山は、もうあと50万円ほど稼げば、再来年の出場権を手に入れるところまで来ているというわけだ。

ラウンド後は、今も患部のアイシングが欠かせない。
朝は、痛みがまたぶり返していないか、緊張しながら起き上がる。
アジア・ジャパン沖縄オープンは連日、海からの強風との戦い。
いまだ“爆弾”を抱える米山には厳しい条件だったが、患部をかばいつつ、難コンディションに全力で立ち向かった。
特に最終日のバック9は強烈なアゲンスト風が続いた。

「ものすごく大変だったけど・・・なんとか戦い抜けました」と、納得の表情で激動の1年を終えた米山。
「新シーズンこそ、万全の状態で迎えたい」と、心に誓った。
一時はゴルフさえ諦めたこともあった。ドン底から這い上がったその不屈の精神力で、2006年はツアー通算4勝目をねらっていく。

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