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三井住友VISA太平洋マスターズ 2001

「神様がいるって、信じてみようかな」

太平洋クラブゴルフアカデミー所属の中田範彦が、好発進

 8位タイにつけた中田範彦は、ここ御殿場コースを本拠地とする『太平洋クラブゴルフアカデミー』所属だ。自宅も、ここから徒歩2分。
 「コースは知っている」と地の利を生かした。
 また前日の水曜日、同じ日体荏原高出身の西川哲に教わり、「物覚えが悪い」と叱られつつ、「フェース面がシャットに上がっている。面を変えないように打て」とのアドバイスを守ってショットが好調。
 5連続バーディの3ホール目、6番パー3では、8番アイアンでのショットがあわやホールインワン。「カップまでこれだけしかなかった」と示した親指と人差し指の感覚は、1センチもなかった。
 5連続目の8番では、ピンまで10ヤードのアプローチをチップイン。
 「それに、今日は1ピン以上のパーパットがなかったから」と、7バーディ1ボギーのスコアカードに、目を細めた。

 出場優先順位を決める昨年のファイナルQTで、予選落ち。ランク124位で出場権がない。
 デビュー2年目。これまでのツアー経験は推薦による今大会で「4試合目」と、もっぱらチャレンジツアーが主戦場だ。
 しかし、そのチャレンジツアーでも、「こないだ6試合連続の予選落ちをしてしまって・・・」ショックのあまり中田は、これまでは考えたこともなかった“神頼み”で起死回生を図った。
 ひと月前に、東京都大田区の神社にお参りし、1万円のご祈祷をして“お払い”。
 「今週は、お払い後、初めての試合なんです。ご利益ありましたね」

 中田によると、1万円の祈祷料で期待できるご利益は、「今日だけかも・・・」と笑うが、「神様がいるって、信じてみようかな。・・・なんとか、予選落ちだけはしないように、ね」と最後はちょっぴり真顔になった。

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