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東建ホームメイトカップ 2006

10位タイの坂倉俊哉(さかくらとしや)もQT組

出だしの10番で、いきなりボギー。残り196ヤードの第2打で、アゲンスト風を見越して握った3番アイアンが思いのほか良い当たりをした。奥のバンカーに打ち込んで、寄らず入らず・・・。

最初にヒヤリとさせられたが、次の11番パー3(205ヤード)。4番アイアンで打ったティショットをピン1メートルに、ピタリとつけてみせた。
楽々バーディで平静を取り戻し、スコアを伸ばした。

2003年以来、2年ぶりに取り戻した出場権。久しぶりのツアー出場にも、不安は何もなかった。
今週のキャディは、2年前からタッグを組んでいるコーチの中井学さん。
「そばにいてくれるので、ショットの心配をしなくても良いし、とても回りやすい」。
後半の3番で、10メートルの長いチャンスを決めるなど、パットも好調だ。
「バーディ合戦は、得意なほう。毎日4つ伸ばしていく計算で、あとは取れるだけ取っていこう」。決勝にむけて、中井さんと改めて作戦会議だ。

3月23日に行われたファイナルQT最終日の最終ホールで、3メートルのパーパットをねじ込んで、ランク31位にとどまった。
「もしあれを外していたら・・・」ランク40位内にも入れず、この開幕戦にも出場できていなかっただろう。
繰り下がって出場権を手に入れたのは、QTランク41位の上田諭尉(うえだゆい)までだったからだ。
今週は、1打の重みを痛感しながら感じながらのプレー。

先週、チャレンジトーナメント開幕戦の『PRGRカップ』に、出場していたことも良かった。
会場のグレンモアカントリークラブはピート・ダイ設計の超難コース。
坂倉は初日にOB3回、池に3回打ち込んで85を打って予選落ちしていた。
「ボールが足りるかな、くらいの状態だったけど、試合勘は養えたし、そこで“膿”も出し切れたから」。
チャレンジの結果をもとに、しっかり準備をしてここ東建塩河カントリー倶楽部に乗り込んできた甲斐があったようだ。