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アサヒ緑健よみうり・麻生飯塚メモリアルオープン 2005

川原希「優勝って、なかなかできるもんじゃない」

大混戦のゲームは、最終組の川原のプレーを待つばかりとなった。その川原が、1打差の2位タイでやってきた最終18番。第2打を左手前5メートルにつけて、首位の矢野を捉える絶好のチャンスを迎えた。
「・・・あれは、打ちたかったのに。最後の最後でプレッシャーに負けた」。

前の17番で、強気なパットでバーディを決めた。「それまで、ずっとショートしていたから。最後も17番みたいに打ちたかったのに」。
プレッシャーが、そうはさせてくれなかった。
最後のバーディトライは手前でスライスして、右カップ横にそれた。タッチが弱すぎたのだ。

「後半のハーフは集中していたし、ショットも精神的にも安定していた。・・・足りないのは、技術だけだったかな」。

16番のスコアボードで、矢野が首位で抜け出していることは確認してあった。

「今日は最終組だったけど、僕らだけの優勝争いではないことは、わかっていたんだけど・・・」
最後まで、大混戦のゲームの主役を今回は、練習仲間の矢野に譲った。

待望のツアー通算2勝目を逃し、「勝ちたかったけど・・・。優勝って、なかなかできるもんじゃないんですね」。悔しさを、改めて噛み締めていた。


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