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Baycurrent Classic Presented by LEXUS
金谷拓実の人生をかけた戦い
大勢のギャラリーを背負って、金谷拓実(かなや・たくみ)はきょう、最後の力を振り絞った。
インの最終組で迎えた9番ホール。
残り130ヤードで振るったPWの2打目は「GO!!」の掛け声と共に、乾いた音を立ててピン手前2メートル弱についた。
きょう最後のチャンスを奪い取り、通算3アンダーの30位タイにつけて、「最後みたいなチャンスを多く作れれば明日からまた頑張れる」と、奥歯を噛み締めうなづいた。

PGAツアーで2季目を戦う金谷はその格闘の日々を、「生きている感じがする」と、金谷は表現する。
「厳しいツアーだけれど、ほんと楽しいし、自分のやりたいことをやらせてもらっているので」。
恵まれた環境に感謝しながら、でも、ときどき心が折れかけることもある。
日本開催の本PGAツアーは秋季シリーズの3戦目にあたり、残りは本大会を含めて6戦。PGAツアーの選手たちにとっては、シード権争いの大事な一戦で、金谷のポイントランキングは現在144位。
上位100人の来季シード権の確保に追われる一人だ。
「予選を通る回数は増えているし、ゴルフも悪くない。それでも順位はこんなんか、と。ランキングを見ると、疲れてしまって…」。
心が弱ると状況や、周囲の声に流されそうにもなる。
「置かれている状況だったり、結婚もしましたし、家庭やゴルフも含めてなんか、人生で考えさせられることが多いなって」と、複雑な心境を明かしたのは開幕直前。
「自分のやりたいことをやっていくのが大事。いろんな言葉に振り回されずにしっかりとやっていけたら」と、語っていた。
「PGAツアーは素晴らしい場所なんで。ここでずっとやり続けたいなと思っています」と、自らを奮い立たせて誓いの言葉を述べていた。
開幕のきのう初日には、同週開催のJLPGAツアー「スタンレーレディス・ホンダ」で、自身もシード権を争う女子プロの妻・ここねさんが、夫の9ホールをあわただしく観戦。
「きゅうきょ来てくれました。前半だけみて会場に戻ったみたい。力にもなったし、頑張っている姿を見るのもほんとうれしいし、また2人で頑張っていけたら」と、思いを加速する。
最後までついて歩いてくださるファンにも「すごく力になる」と、感謝。
「明日からもいいプレーを続けて期待に応えられるように。でも、気負いすぎずに頑張ります」。
2024年のJGTO賞金王に、すこし笑顔も戻ってきた。
本大会は、米国開催の2020年から7年連続7回目の出場を続けて、大学先輩の松山英樹が優勝した2021年大会で7位。
昨年大会は最終日を「62」で回り、日本勢最高の4位につけ、シード獲得にむけ大きな足掛かりとした。
「状況は変わらないけど受け入れて、また目の前の1打に全力を尽くすだけ。それが実を結ぶことを信じて明日からまた頑張ります」(金谷)。

この2日間、同組で回った砂川公佑(すながわ・こうすけ)は、アマ選抜のナショナルチームでしのぎを削った同学年でもあり「凄い尊敬してますし、久しぶりに一緒に回ってすごく刺激を受けました」と、話していた。
どんなに苦しくても歯を食いしばるその姿に、JGTOの選手たちも励まされている。













