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Hitachi 3Tours Championship 2025

祝・3連覇。女子のJLPGAさん独壇場

20回の記念大会は、女子のLPGAさんの歴史的勝利で幕を閉じた。
午前の第1ステージが悪天候のため中止となり、オルタネート戦での9ホール決着で、16ポイントを獲得した。
キャプテンの河本結さんが、最終ホールでウィニングパットを打ち決着をつけた。



一昨年の23年から続けた3連覇は、史上初の快挙を達成。また9回目の優勝は、史上最多に到達した。

20回目のMVPは、ちょうど二十歳の菅楓華さんが獲得した。


まさに女子のみなさん、独壇場。
ぐうの音も出ない。

チーム最年長の小西たかのりは、大会初出場で、女子のみなさんと試合で回るのも今回が初めてだった。




最終ホールで、荒木優奈さんが見せたロングパットが焼き付いている。
「外したら、グリーンを出ちゃうんじゃないか、というくらい。チャンスなら行っちゃえという、あそこで合わせに行かない強さがある」と、ペアの佐藤大平(さとう・たいへい)と口を揃えてほれぼれしていた。


「去年も思いましたけど、ほんと、みなさんよく飛ばすので…」とは、2年連続2度目の出場を果たした米澤蓮(よねざわ・れん)だ。

男子は3団体でもっとも長い距離設定に加えてこの日は悪天候も、JLPGAさんの味方に。
「飛距離の面でも僕らは苦戦を強いられました」(米澤)。
女子ツアーのみなさんのパワーにも降参した。

吉田泰基(よしだ・たいき)はプレー後のスコア提出所で、女王の佐久間朱莉さんに熱心に取材していた。
「ほんとうまかったんで。どんなこと考えてるのか聞いてみました。出球でブレることがないのはしっかりと振り切れているから。勉強になりました」と、感心しきりだ。

片岡尚之(かたおか・なおゆき)は、高橋彩華さんに今季パーオン率1位のコツを聞きたかったそうだ。
「本当に曲がらないから羨ましいな、と。教えてもらおうと思ったんですけど、教えてもらってもたぶん、僕にはできないです」と、苦笑した。



早朝のオープニングセレモニーでは、各3団体の代表が挨拶する。

JGTOのキャプテンをつとめた蟬川泰果(せみかわ・たいが)は、マイクパフォーマンスでも、大雨にも関わらず会場に残って観戦してくださったファンのみなさんの応援も、女子ツアーのみなさんを推す声が多かったように感じた。



「実力も華もある。僕も年齢重ねていくごとに、男子ツアーすごい人気だね、と言われるようになりたいし、そこに貢献できれば。そういう部分も少しずつ磨いていきたいな」と、女子のJLPGAさんには見習うことばかりだ。

女子のみなさんには、これまで男子が記録していた最多V数8勝も抜かれた。
「来年もまた出られるのであれば、9勝で並びたい。やっぱり男子ツアーが一番ということを証明したい」と、蟬川。
各団体のその年の上位者が、メンバーに選ばれる。
「この大会に出場できるのは名誉なこと。来年もまた出られると、良い1年にできたという目印にもなると思うので。また頑張りたいなと思います」。

次の21年目も本大会は、各3ツアーの目標であり続ける。