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ISPS HANDA 夏に爆発どれだけバーディー取れるんだトーナメント 2025
1年ぶりの国内戦を戦う桂川有人が噛み締める幸せ
主催者が誇る「ISPS男」が久しぶりに戻った。桂川有人(かつらがわ・ゆうと)が、今季国内初参戦。昨年8月の「横浜ミナト Championship ~Fujiki Centennial~」から数えると、ちょうど1年ぶりの出場になる。

22年の「ISPS HANDA 欧州・日本、とりあえず今年は日本トーナメント!」でツアー初優勝を飾ると、昨年の欧州共催「ISPS HANDA 欧州・日本どっちが勝つかトーナメント!」で2勝目を飾り、出場資格を得てすぐ欧州・DPワールドツアーの転戦を始めたが、2季目の今季は15試合に出て予選通過はまだ7回。最高順位は3月の「ポルシェ シンガポールオープン」の6位タイで、ポイントランキングは現在105位にとどまっている。
「合うコースと、合わないコースとではっきりスコアに出るので。初めてのコースも多いので、攻め方が分からなかったり、イメージがわからなかったり。良かったり、悪かったり、成長している部分と、なかなか苦しんでいる部分とがありますね」と、結果だけで見れば現状は悩ましそうだが、そんな状況でも桂川は楽しげだ。
連戦の影響で、体調を崩したのはむしろ先月末に異例の猛暑が続く日本に帰ってすぐのころだった。
「気候は日本のほうがきつい印象がありますね」と、欧州ツアーでは、いたって健やか。
国境を超える旅の連続も、「日本とそんなに変わらない。日本の県より少し大きいな、くらいで、イギリス以外は時差もないし、2時間くらいで移動できちゃう。アメリカよりいいんじゃないか…」と、さらりと言い、「上を目指してできる環境でやれているだけで幸せ」と、萎えていない。
外食も平気だが「最近さすがに長くなってきて、日本食が食べたいな」と、今回の帰省では、好物のとんかつと納豆で満たされた。
生源寺龍憲(しょうげんじ・たつのり)が賞金1位を走る日本ツアーの状況も、欠かさずチェックしているといい、「自分がいない間に、どんどん変っている部分もあると思うので、みんなから刺激をもらいたい。普段はなかなか日本語で話せないのでそういう部分でも楽しみたい」と、ISPSの契約選手として、大事なホスト試合も満喫中。
「日本に帰ってきても、こうして大会に出場させてもらえる。それだけでも幸せを感じます」。
次週にも再出発を控えて、つかの間の帰国を噛み締めながらプレーしている。














