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〜全英への道〜ミズノオープン 2025

伴“グレッグ”真太郎が65で首位浮上「めっちゃ行きたい」コリンを追いかけ全英へ

ミドルネームは「グレッグ」だが、母国でも「シンタロウ・バン」で通していたそうだ。
でも、欧米人には発音しずらいようで、友人はみな「シン」と呼ぶ。
2日目の7アンダー「65」で、単独トップに急上昇した伴真太郎(ばん・しんたろう)は、米カリフォルニア州サンノゼ出身。

日本人のお父さんと、台湾人のお母さんを持ち、日本語もちょっと話せるけど、関西弁のほうが得意だ。
3年目の日本ツアーで覚えたのは日本のアニメの面白さと、フェアウェイキープの重要性。

この日は4アンダーの13位タイから出て1~3番と、5~7番と、「池に行った!めっちゃ緊張(ハラハラ)した」というティショットが、何かに当たって跳ねて出てきて一転、バーディとした9番から10ー11番とで3連続バーディを3回も記録。

前半ハーフを自己タイ記録の「29」でターンし、このままどこまで伸ばすのか、と周囲の度肝を抜いたが風が出てきた13、16番でボギー。
通算11アンダーで止まったが、「パターでもっとゆっくり振ればと教えてくれた」と、南アのノリスに大感謝。




ジュニア期から活躍し、ネバダ州立カリフォルニア大時代は、学生選抜のオールアメリカンにも選出され、アマチュア予選会を突破して2018年の「全米オープン」にも出場。
同年にプロ転向した。
PGAツアーの参戦を目指してカナダツアーなどでチャンスを伺ったが、なかなか芽が出ず、22年にたまたまエントリーしていた日本ツアーのQTファーストを受けに来て、あれよとファイナルへ。
同年ランク4位で資格を得た。

参戦を始めて3年目に迎えた日本ツアーで初Vチャンス。
本大会の上位3人には「全英オープン」の資格もあり、「めっちゃ出たい」と、得意の関西弁もつい漏れる。

2021年の全英覇者、コリン・モリカワは学生時代からの練習仲間だ。
久々に会いたくて、昨年の「ZOZOチャンピオンシップ」で会場に会いに行ったら大歓迎してくれ、「シンも頑張れ!」。
激励されて「めっちゃ嬉しい……」。
大親友の英雄と、今度は本場のリンクスコースで再会だ。


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