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関西オープンゴルフ選手権競技 2025

「中四国オープン」で驚異の5連覇7勝。倉本にとっての「関西オープン」とは?

30勝の永久シード選手で、JGTO副会長の倉本昌弘(くらもと・まさひろ)は、月曜日に都内で理事会に出席し、その夜、会場の滋賀県・日野ゴルフ倶楽部に移動。




13日火曜日は朝から、プロアマ戦に参加し「昨日で僕の仕事はすべて終わりました。プロアマ戦に参加するために来ました」とすらすらと断言したが、もちろん半分、冗談だ。

「今季のレギュラーツアーはこれが最後」と、決めた大事な一戦で、倉本の視野にあるのは69歳249日の最年長予選通過と、レギュラーツアーではジャンボ尾崎に続く、2人目(3回目)のエージシュートの達成(⛳下記参照)。

「狙っています」と、力をこめた。

1926年から始まり今年は、日本最古のオープン競技として90回目を迎える本大会は、かつて関東、九州、北海道と中四国オープンと共に同時期に開催され、広島県出身の倉本は、地元の「中四国オープン」で、史上初のアマVを飾った1980年をかわきりに5連覇と87、88年の連覇と合わせて7勝を誇ったが、当然のことながら、その間「関西オープン」には「出たくても出られなかった」。 


⛳倉本の通算勝利数

チャンスがないまま1991年を最後にすべての各地区オープンがレギュラーツアーから撤退してしまったが、2009年に唯一レギュラーツアーへの復活を遂げたのがこの「関西オープン」で、主催の関西ゴルフ連盟(KGU)をはじめ、各スポンサーの方々の開催への強い思いとご尽力を知る倉本にとっては、とりわけ特別な試合のひとつ。

まして来年は、KGUが設立100周年を迎えると聞けば、「プロアマ戦も含めてお手伝いをしたいと思ってまいりました」と、今年も4年連続のエントリーを決意してきた。

厳しい情勢の中でも、ゴルフ界の発展や社会貢献、地域振興を第一に、長く続けてくださっていることにも頭が下がる。
「その中で、我々ができることは良いプレーで大会に注目してもらうことですので」。
5月8、9日のシニア競技「関西プロゴルフゴールドシニア選手権大会KOJIMAホールディングスカップ(広島ゴルフ倶楽部)」で、初日(68)2日目(66)共にエージシュートを達成し、大差で優勝と、波は来ている。


30勝のレジェンドが記念の90回大会でも大記録で華を添える。


⛳現在の最年長予選通過記録
◆故・杉原輝雄氏
・2006年つるやオープン=68歳311日
⛳レギュラーツアーでのエージシュート達成者
◆尾崎将司(2回)
・2013年つるやオープン1R(62・9アンダー)=66歳91日
・2017年本間ツアーワールドカップ2R(70・1アンダー)=70歳255日

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