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2003年マスターズトーナメント第2ラウンドは日没サスペンデッド

マスターズトーナメントは11日(金)、スタートできなかった前日初日の第1ラウン ドと第2ラウンドを行ったが、日没サスペンデッドが決まり、この日のうちにホール アウトできたのは、わずか17選手にとどまった。
日本人選手の第2ラウンドの暫定結果は、通算1オーバー10位タイの谷口徹を 筆頭に、片山晋呉が通算2オーバー24位タイ、丸山茂樹が通算5オーバー 47位タイ、伊沢利光が通算9オーバー63位タイにつけている。
大会3連覇と年間グランドスラムを狙うタイガー・ウッズは通算2オーバー24位タイ。

谷口徹、“重病説”を吹き飛ばす好位置
試合出場は、約5ヶ月ぶり。長いブランクを感じさせない好発進だった。
今年2月、昨年末に訴えた体調不良の大事をとって、出場予定だった米ツアー『ビュ イックインビテーショナル』と『ニッサンオープン』『WGCアクセンチュアマッチプ レー』を、いったん現地に赴きながらもキャンセル。きゅうきょ帰国したことなどか らさまざまな憶測を呼び、“重病説”も囁かれていた。
「ちょうどオフということもあってちょっとゆっくりしたかっただけなのですが ・・・。さまざまな報道には、少しナーバスになってしまいましたね」とは今回、渡 米前の谷口のコメント。“噂”に反して元気なところを強調してみせた。
そして、この本番での好発進だ。安定したショットでピンを捉え、暫定10位タイでひ とまず2日目を終えている。12日(土)に持ち越された第2ラウンドの残り競技と決勝 ラウンドのチャージで、ファンの心配を一掃してほしい。

直前のハプニング 丸山茂樹、首痛との戦い
不安を抱えながら迎えたオーガスタだ。
3月のフォード選手権で首を痛めた。詳しい診断の結果、背骨の4、5番目のズレから 生じていることがわかったという。痛みは、左手小指の先にまで届いて感覚がなくな り、思うように力が入らない。
深刻な故障を抱えながら、第1ラウンドの8番パー4ではウッドでの第2打をチップイ ンイーグルさせてマル・スマイルを振りまくなど、大会を盛り上げている。
昨年大会では最終日、ベストスコアの67をマーク。14位タイに食い込んで今年の出場 権を手に入れた。「僕もオーガスタで頑張れるとの自信が持てた」12日(土)の残り 競技での巻き返しに、期待がかかる。

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