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NSK時代の到来だ。中島=6冠、蟬川、金谷=2冠を達成(ジャパンゴルフツアー表彰式)

2023年度の全日程が終了した翌4日、都内のANAインターコンチネンタルホテル東京で各部門別ランキングを表彰する「ジャパンゴルフツアー表彰式」を行い、中島啓太(なかじま・けいた)が「最優秀選手賞(MVP)」と「賞金ランキング賞」「最優秀新人賞島田トロフィ」「平均ストローク賞」「バーディ率賞」「ゴルフ記者賞」の6冠を達成した。



また、前日に終えたばかりのシーズン最終戦「ゴルフ日本シリーズJTカップ」で大会最年少優勝を達成し、賞金2位についた蟬川泰果(せみかわ・たいが)がメルセデス・ベンツトータルポイントランキング賞と、イーグル率賞を受賞。

まだ、プロ転向1年あまりの00ー01年生まれが名だたる賞を独占した。

さらに、賞金3位の金谷拓実(かなや・たくみ)がパーキープ率と、トータルドライビング賞で2冠し、16ある部門別のほとんどを賞金トップ3がさらった。




尾崎将司、中嶋常幸と共に頭文字の「AON」で一時代を築いてきたJGTO会長の青木功は、賞金ランキング順に「NSKでいいんじゃない?」と“命名”。中島、蟬川、金谷に、新時代を託した。

賞金ランク1位、2位、3位の「NSK」の3人は、来季欧州・DPワールドツアーの出場資格を獲得した。

また、中島には次週の米二部「コーンフェリー・ツアー」の最終予選の挑戦権があり、トップ5に与えられる来季PGAツアーへの昇格を目指す。

式典では、今年の「フランスオープン」で欧州・DPワールドツアーを初制覇し、来季のPGAツアーに昇格を果たした久常涼(ひさつね・りょう)をJGTO会長特別表彰で顕彰した。

そのほか、すでに新シーズンが始まった同ツアーでは、昨年賞金2位の資格でチャンスを掴み、シード選手に昇格した星野陸也(ほしの・りくや)が先週の「ISPSハンダ・オーストラリア・オープン」でプレーオフの末に、2週連続2位を記録するなど、世界で日本の若者たちの連鎖が続いている。

「NSK」の3人も、それぞれ来季の海外ツアーに挑戦の意志を示しており、青木には、もちろん寂しさもあるが「日本でそのチャンスを得たことを忘れないで欲しい。忘れないで、自分の道をまっとうすればそれでいい」と、壇上で3人まとめて背中を押した。

<2023年受賞者一覧>
・最優秀選手賞 中島啓太(初受賞)
・賞金ランキング 中島啓太(初受賞)
・メルセデス・ベンツトータルポイントランキング賞 蟬川泰果(初受賞)
・最優秀新人賞 中島啓太(初受賞)
・ABEMAツアー賞金ランキング賞 生源寺龍憲(初受賞)
・平均ストローク 中島啓太(初受賞)
・平均パット賞 アンソニー・クウェイル(初受賞)
・パーキープ率賞 金谷拓実(2シーズンぶり2回目)
・パーオン率賞 宋永漢(初受賞)
・バーディ率賞 中島啓太(初受賞)
・イーグル率賞 蟬川泰果(初受賞)
・ドライビングディスタンス 河本力(2シーズン連続2回目)
・フェアウェイキープ率賞 稲森佑貴(8シーズン連続8回目)
・サンドセーブ率賞 片山晋呉(16シーズンぶり2回目)
・トータルドライビング賞 金谷拓実(初受賞)
・特別賞 杉浦悠太(初受賞)
・ゴルフ記者賞 中島啓太(初受賞)

・JGTO会長特別表彰 久常涼