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セガサミーカップゴルフトーナメント 2006

上井邦浩(かみいくにひろ)「二の舞にはならない」

幸先が良かった。インスタートの12番。グリーン右横30ヤードのアプローチをチップインバーディ。今年から12ヤード距離が伸びて、いっそう難しくなったアイランドグリーンの16番パー3こそ、ティショットを池に入れてダブルボギーとしたが、ターンして4番パー4ですぐに取り返した。

残り155ヤードの第2打は、ほぼダイレクトにカップをとらえてチップインイーグルだ。
通算4アンダー2位タイと上々の滑り出しだが「でも、油断はしない」。

昨年のこの大会だ。
初日、6位タイでスタートしながら、2日目の12番でペナルティを食らった。
「他の選手のラインに気を取られながら『お先に』しようとしたら、パターにボールが当たってしまって・・・」。
デビュー元年。
1年目から「良い成績を出したい」との焦りがあったかもしれない。
このミスを引き金に、ズルズルとスコアを崩した。
「そこらへんのアマチュアと変わらないくらい打ってしまって・・・」。
あえなく予選落ち。
いきなりの洗礼に、より慎重なプレーを心がけるようになったという。

中学時代は野球少年。実は、有名校への推薦入学も決まりかけていた。
しかし、進学までの空いた時間で父親とのゴルフを楽しむうちに、「そっちのほうが面白くなってしまった」と、きゅうきょ進路変更。
ゴルフ部のある高校に進み、名古屋商科大学でさらに腕を磨いた。

学生時代にツアー出場の経験もあるが、「あのころとは気持ちが違う。ゴルフが“仕事”になって、1打の重みを痛感するようになった」という上井。

「明日は去年の二の舞にならないように・・・」。
2日目以降も、気持ちを引き締めて臨む。

上井邦浩かみにくにひろ
1982年10月28日生まれ、大阪府出身。三好カントリー倶楽部(愛知県)所属。
名古屋商科大2年のとき、試合中にアルバトロスの経験も。身長180センチ、体重75キロ。

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