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ダンロップフェニックストーナメント 2021

ホールインワンから今度は初V! 杉本エリックが2差3位T

和製アメリカンの躍動



海外のビッグネームが優勝リストにひしめく今大会で、プロ初優勝ならこの選手はどちらの枠か。

 

大会はちょうど10人目の日本人覇者か、それとも強豪揃いの海外勢か。

「そりゃ海外でしょう」と、びしっとキメ顔。

 

首位と2打差の通算8アンダーで、3位タイに浮上してきた杉本エリックは、日本生まれの日本人だがお父さんの仕事の都合で、1歳から米カリフォルニア州のサンディエゴに住み、今もおうちは向こうにある。

 

金メダルのシャウフェレと幼なじみで、ゴルフも英語もネイティブアメリカン。

「だいぶましになったでしょ…?」と、笑うが実は日本語が苦手で、取材も英語で受けたいくらい。

 

それでも頑張って、日本語でこの日「65」のゴルフを振り返って「技術的なものではなく、心の落ち着きがいい感じです」。

 

ここ何週間か、好調をキープしているといい、現在獲得賞金1600万円余でランク50位につけて初シードはもう安泰。

 

「守りのゴルフから、失うものは何もない、と」今週は気持ちをチェンジ。

攻めのゴルフに徹したら、「久々にバーディがいっぱい出ました」と、前半9番の3連続を含む7バーディで上昇。

「明日からまた今日みたいなゴルフで納得できるプレーができればいい」と、意気込む。

 

初出場だった昨年の今大会では3番パー3で、自身試合で初のホールインワンを達成。

 

「このコースは全体のバランスがよくできていて、日本って感じがして自分は好きです」と、2年目の今年はさらに良い記憶を上乗りしていきたいところ。

 

JGTOのインスタグラムでエリック担当の英会話のレッスン動画を神出鬼没にシリーズ化。

難コースに全集中で挑んだこの日2日目の感想は、「tired(疲れた)」の一語に尽きるそうだが週末に向けた抱負は「Just have fun」。

身振りも手ぶりも発音も、まんま”和製アメリカン”。

プロ6年目の初Vがかかる週末も、とことん楽しむ。

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