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長嶋茂雄INVITATIONALセガサミーカップ 2021

2位タイの上井邦裕「膝が外れて、音が鳴って…」痛々しいけど首位と1打差

膝から音が鳴るってどんなん?©JGTOimages
プロ16年目のベテランに、怪我の功名が続いている。
上井邦裕(かみい・くにひろ)がボギーなしの「66」で回り、1打差の2位タイにつけた。

今週会場に来てからコーチの指導で「入射角であったり、フェースの向きだったり」。
微調整を加えたショットに加えて、先輩プロの岩田寛が教えてくれたという「企業秘密」のパットの極意で、「今まで緩みがちでラインに乗らなかったのが、ちゃんとヒットして、距離感が合うようになりました」と、ますます好調。
好スタートを切った。

足裏の奇妙な痛みで大会を棄権したのは、先月の日本プロ。
歩くのもつらくて、初日の4ホールが限界だった。

病院の検査で受けた病名は難解で、覚えられなかったが、「腱が張り過ぎて、膝が外れて、音が鳴っていて、後ろが痛すぎて、足に力が入りませんでした」との説明だけでも痛々しい。

「練習もトレーニングも何もできなくて、不安で一杯」。
安静と、治療につとめてそれでも7月13ー15日に地元愛知の和合コースで行われた地区競技の「中部オープン」で、プレーオフ4ホールの激闘を争い優勝。

「気持ちよかった」と余韻を残して今週も、好スタートを切った。

2018年には、左腕を骨折しながら優勝争いをしたこともある。

「前半は半信半疑でしたけど、風が出てきた後半のほうが、内容が良くなっていった感じがある」と、逆風こそ力を発揮。

同一大会同一ホールでのホールインワン記録(2010年VanaH杯KBCオーガスタ)をギネスに乗せたが、ツアーは未勝利だ。
今シーズンは、19年からのシード復活もかかる。
「感触は悪くない。楽しみですね」。
今大会を前に、イメチェンしたヘアスタイルでV争いを演じる。

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