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日本オープンゴルフ選手権競技 2021

熾烈なローアマ争いも決着。米澤蓮さんが初戴冠。中島啓太さんは68位で完走

おめでとう! 米澤さん©JGTOimages
今年のナショナルオープンは、出場15人のうち9人ものアマチュアが予選を通過。

熾烈な争いを制して38位タイ(通算2アンダー)で大会を終えた東北福祉大4年の米澤蓮(よねざわ・れん)さんが、アマ最上位の「ローウェストアマチュア賞」を獲得した。

勝負の最終日はアマ6番目の順位に当たる通算1オーバーの57位タイから出て、ボギーなしの「68」を記録。

最上位(通算6アンダー、22位タイ)でスタートした大学後輩の鈴木晃祐(すずき・こうすけ、西武台千葉高3年)さんが午前中の強風下で1日10オーバー打つなど、周囲が乱れる中で、順位を上げていった。

大会は1年時から、4年連続4度目の出場で、初戴冠。
「これまで3年、あと一歩のところで悔しい思いをしてきたので、良い締めくくりができました」と、噛みしめた米澤さん。

最終学年の今年は、ツアー予選会の11月のQTサードから挑戦。
来季のプロ転向を見据えてコロナ禍中に着手した肉体改造で、ナショナルチームのユニフォームはパツパツだ。

おかげで飛距離アップとケガの軽減には成果があったがその分、得意なはずの小技に影響が及び「ネガティブなイメージがついてしまった」と、懸命の改善に取り組んでいるところ。

「残り少ないアマの試合でしっかりと結果を出して、来年プロとしていいスタートが切れればいいなと思います」と、展望を語った。

なお、先月の「パナソニックオープン」で史上5人目のアマVを達成した中島啓太さん(日体大3年)は通算6オーバーの68位タイだった。

快挙の翌週に、プロの試合を腰痛で棄権をしてから最初の試合は症状と相談しながらの戦いとなったがそれでも予選を通過して、4日間を戦い抜いた。

「腰が良くない中で、たくさんの方にサポートしていただいて本当に感謝しています」とまずは律儀に礼を述べ、「結果がひどかったので、悔しい思いが強いですが、プレーができたことにはひと安心しています」と、無事完走に安堵した。

次週はさらに大舞台が控える。
主催者推薦を受けて日米共催の「ZOZOチャンピオンシップ」に出場。

このあと、キャディを務めてくれるという1学年上の石川航さんとコース近隣の千葉県成田のホテルで落ち合い、19日の火曜日から練習を開始する。

コリン・モリカワとの練習ラウンドが実現するかもしれないといい「少しでもコミュニケーション取って、人間力やスポーツマンシップを感じ取りたい」と張り切っていた。

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