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長嶋茂雄INVITATIONALセガサミーカップ 2021

黄金の親指で首位タイ浮上。上井邦裕に火がついた

これが噂の黄金の親指です
2日目も快調にスコアを伸ばしていた上井邦裕だったが、後半に入って躓いた。

11番から連続ボギー。
先月7月の「日本プロ」でやむなく棄権をした足の痛みはもうないが、「今も時々膝がカクン…となる」。
それをかばう影響かは分からないけど、ずいぶん背中が張っていた。

「どれ」と、すかさずほぐしてくれたのがベテランキャディの嶋中大輔さん。
よくしなる親指で凝ったところをぐりぐりされたら、たちまち回復して終盤の16、18番でバーディが来た。
通算11アンダーで首位タイに並んで「黄金の親指です」と、大感謝。
プロ16年目のツアー初優勝に向けて、好位置で大会を折り返す。

決勝ラウンドに備えてさっそくプレー後の調整に励んでいたら、バッグの中でスマホがプルっとした。

ライン通知の書き出しは「ちょっといいニュースがあります」。
送り主の福岡逸人(ふくおか・はやと)さんは、所属コースの三好カントリークラブ(愛知県)のメンバーさんで、「僕の大事なお弟子さん」。
試合のない日に練習を見ている生徒さん。
この夏休みもレッスンしたばかりで、ちょうどこの日20日は同コースで行われた「中部年代別ゴルフ選手権競技大会」の「20、30、40歳代の部」で優勝。
9月30日ー10月3日に同コースで行われる「バンテリン東海クラシック」の出場権を獲得されたという。

「プロより先に勝たしていただきました」とのラインメッセージが続いて、がぜんプライドが燃えた。
「いや、ほんと負けられない」。
プロの名をかけ、弟子との同週Vを誓った。

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