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長嶋茂雄INVITATIONALセガサミーカップ 2021

「なぜこの大会で勝てないか」池田勇太の七不思議

早期の解明へ!©JGTOimages
池田勇太の七不思議。残り6つはあとでじっくり探すとして、「スポンサーさんにも、いつも言われる」というのはなぜ、この大会だけまだ勝てないか。

恵庭で行われた09年の日本プロでのツアー初Vから始まり、輪厚
(10年、17年ANAオープン)、小樽(11年サン・クロレラクラシック)と、北海道の試合で無類の強さを誇るが、「ここだけ、勝っていない」というのが本大会。

2009年の初出場から、
もっとも、迫ったのが2017年大会だ。2日目に首位に立ったが、4位タイに終わった。
その時も訴えていたのが、グリーンとの相性。
「もともと合わなかった」と、悪戦苦闘してきたが「最初の時ほど苦手意識はなくなってきて、なんとなくやり方がわかってきた。10年近くかかった」と、悲願にむけて1差の単独4位につけた。

ジンクスの解明に向けて、今年一気に拍車がかかったのは1本の宝刀のおかげだ。
今週、持ちこんだジャンボ尾崎のオリジナルモデル「TMJ」のマレット型は「販売本数も限定的で200本くらい。コレクションで何本かストックしていた」というクラシックな1本で、「あれを使っていた時代がジュニアの時一番勝っていた」と、良い思い出も詰まっている。

前回7月の「日本プロ」で、1差の惜敗を喫したのも「結局、パターだと思っていたので。1ヶ月半の休みで試行錯誤している中で、引っ張り出してきました」というアイディアが、この2日間はピタリとハマっている。

16番では、チップイン。
「グリーン周りも不安要素はない」と、好材料が揃ってきた。

懸命に調整に励むかたわら、2足のわらじで奔走するスタイルも相変わらずだ。
夏休みの間も週1のペースでJGTOの事務所に通い、リモート会議やデスクワークにいそしんだ。

ジャパンゴルフツアー選手会の事務局長として、いまもっとも頭を悩ませる案件は、もちろん新型コロナウィルス感染の急拡大だ。
「これからの観客の有無というところで再度見直しが行われています」と各大会で、慎重な協議が続いている。

両立には苦労が伴うが、本業では現在、ツアー通算21勝。あと4勝で到達する永久シードを押す声も聞こえてくる。
ジャンボに次ぐ、歴代2位の12シーズン連続優勝記録という偉業もかかる。

「ファンの方、いつも応援してくださっている方へは成績をだすことしか恩返しが出来ない。結果で示していきたいなと思います」。
まずは今週、七不思議の解消が急がれる。

※年連続優勝記録一覧(1973年ツアー制施行後)
・15年連続 尾崎将司(1986年〜2000年)
・11年連続 青木功(1973年〜1983年)、片山晋呉(1998年〜2008年)、池田勇太(2009年〜継続中)
・10年連続 杉原輝雄(1977年〜1986年)

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