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ダンロップ・スリクソン福島オープンゴルフトーナメント 2019

互いに支え、支えられ。池田と正岡が揃って2位タイ発進

地元仙台、東北福祉大のOB2人。強い絆で結ばれた2つ差の先輩・後輩が、初日から同スコアで並んだ。前夜、同じ温泉宿でいい湯につかり、おいしい福島メシに舌鼓を打ちながら語り合った青写真。
さっそく現実味を帯びてきた。

「決勝でまた2人、同じ舞台を作らんといけないね」。
一昨年のカシオワールドオープンでも、共に最終日最終組で争った。
この調子なら今週あたり、またその再現ができそうじゃない?
揃って上昇気流を感じて「優勝争いしたら、譲ってよ」とは池田勇太。
25勝の永久シードまで、あと4勝と迫って「優勝しか興味はない。今年はとにかく勝ちまくる」と、気合が入っている。

「賞金は全部あげるから…」と年下に、そんな冗談を言われても正岡竜二には、初優勝がかかる。「俺だって2年シードが欲しいんだけど」と負けずに言い返して、笑いあったばかりだった。

この日初日はさっそくスタートから3連続バーディを奪って、前半5アンダーで折り返した正岡。
油断していた。
上ってきた18番グリーンサイドの速報板に目を剥いた。
「勇太、いつの間に7アンダーになってたの?!」。
ハーフターンした時には姿かたちも見えなかった。
「おいおい、さっきまでいなかったじゃん、て。さすがですね」と、今更だが後輩の強さには、うなるしかない。

池田は池田で、どうにか自身は1アンダーで前半を折り返した際に、正岡の好スコアを見逃さずに「これはもう、やるしかないな、と」。
猛然と追いかけた。
「後半6番で、すごく難しいパットを入れて波に乗った」。
さらに7番パー5でもバーディが取れて「俺はもうそこで、ギアチェンジをしちゃってる」と8、9番も「バーディ獲ることしか考えていない」。上り怒涛の4連続バーディで、あっという間に正岡に追いついていた。

今年5月のミズノオープンでは正岡に勧められたL字のパターで、通算21勝目を飾った池田。
今度は正岡に、石川遼発足のフューチャーツアー(4月)を制した縁起のいいパターを気前よく譲って恩返しだ。「勇太が『竜さんにはこのパターがいい』というのを信じて使ってみたら、ほんとにボコボコ入りまして。今日の7アンダーにつながりました」と、今度は正岡が感謝する番。
「握り方も、勇太に言われたとおりにジュニア時代以来の順手で握って入りだした。毎日助けて頂いている、勇太には何から何まで」。
互いに支え、支えられ、普段は献身的に尽くしあう2人も、もし同スコアで迎えた最終日の最終ホールで1メートルのバーディチャンスを残していたら……?
この日、プレー後に実施したヒーローインタビューのファンサービスで、司会者にそんな質問をふっかけられたが「そりゃあ、入れるさ! 当然でしょう」。
揃って迷わず即答した。

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