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岩本高志「どんなチャンスでも欲しい」

マスターズGCクラシック開幕直前に、ヒントを得た。悩んでいたパッティングだ。同じ所属コース(山梨・メイプルポイントゴルフクラブ)のツアープレーヤー鹿志村光一のアドバイスがきっかけだった。

「グリップの力加減を工夫して、体に軸を感じながらそれを崩さないように打ってみたら?」。

岩本いわく「鹿志村は、天才的にパットが上手い」。普段から、一目置いている選手からの言葉は大きかった。

特に、5メートル前後のチャンスパット。
「以前の僕にとっては、ロングパットと言ってよい距離だった」。
この入れ頃外し頃の微妙な距離を逃さず決めて、2アンダーの好スタートを切った。

13歳からゴルフを始めた岩本は、1975年1月8日生まれの32歳。
専修大の3つ後輩の近藤智弘はすでにツアー3勝をあげているが、岩本はシード権はおろか今季の出場権さえない。

昨年のファイナルQTで予選落ち。
ランク138位は、チャレンジトーナメントの出場権さえ確保できていない。
それだけに、「今はどんなチャンスでも欲しいんです」。
そんな切実な思いで戦っている。

今大会の優勝者には、7月のUBS日本ゴルフツアー選手権 宍戸ヒルズの出場権が与えられる。
願ってもないチャンスに、岩本は目を輝かす。
「なんとか掴みたい」と、貪欲だ。

岩本高志
1975年1月8日生まれ、東京都出身。13歳のときゴルフを始める。専修大学ゴルフ部を経て、1998年にプロ転向。昨年のファイナルQTで予選落ちを喫して今季はツアーの出場権がなく、チャレンジトーナメントの出番もなかなか回ってこない状態なだけに、今週のマスターズGCクラシックでぜひ、チャンスを掴みたいところだ。身長165センチ、体重75キロ。趣味は読書。
  • ホールアウト後、さっそく岩本(=左)は鹿志村に好スコアの報告を・・・

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