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〜全英への道〜 ミズノオープン 2004

今季初出場!! 大会主催ミズノのアドバイザリー契約選手・牧坂考作が28位タイで予選通過

99年のチャレンジツアーランク1位の資格で出場権をつかむと、2000年、2001年には2 年連続のシード入 りを果たした。

だが翌2002年には、シード落ち。ファイナルQTにも失敗していまは出場権も持たない。今週は、大会主 催ミズノのアドバイザリー契約プロとして、主催者推薦を受けての参戦だ。

一度、シードの仲間入りをしてから転落の憂き目に合って、「シード選手たちが、どれほど恵まれた環境にあるかに気づかされた」と、牧坂はいう。

シード選手でいたころはその有り難味に気がつかず、予選通過や優勝することばかりに夢中で、周囲 を省みる余裕さえなかった。

しかし、いちどツアーを離れて外からトーナメントを眺めてみると、「大事なのは、予選通過じゃない ってことが分かったんです」。

プロとして、まず第一に考えるべきは、ギャラリーのこと。

会場に見に来てくれる人たちに、どれだけ精一杯のゴルフを見せられるか。ゴルフの楽しさを、どれだ け伝えられるか。「それがいちばん大切なことだって分かったんです」。その結果が結局は、予選通過や優勝争いにつながっていくのだと、いま痛切に感じている。

おそらく、今年のトーナメントはこれが最初で最後になるだろう。

「だからこそ、こうして試合に出てギャラリーの皆さんの前でゴルフできることを幸せに感じながら、 今週はプレーしたかった」と牧坂。

この日2日目は、予選通過ぎりぎりの56位タイスタートから、前半4番からの4連続バーディで、通算2アンダー、28位タイに浮上。

「一生懸命にやって予選落ちならそれでもいい、と良い意味で開き直ってプレーできたのが、好結果を 生みました。決勝ラウンドも、ひたすらゴルフを楽しみたい」。久々のトーナメントに、生き生きと目 を輝かせた。

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