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大山どりカップ 2019

杉本エリックがAbemaTVツアー初優勝で「大山どりカップ」の初代チャンピオンに輝く!!

2日目を終えて首位と1打差の2位タイからスタートした杉本エリックは前半のアウトで3バーディとスコアを伸ばし11アンダーでハーフターン。後半に追い上げを見せたS・ストレンジが先に12アンダーでホールアウトすると、杉本は迎えた16番でバーディを奪い、ストレンジに並ぶと、続く17番も連続バーディとして13アンダーで抜け出し、そのまま1打差で逆転優勝を飾った。

杉本エリックはこれが自身ツアー初優勝。今回はじめての開催となったこの「大山どりカップ」の初代チャンピオンに輝くとともに、AbemaTVツアーにおいて最高賞金総額1,600万円となる本大会の優勝賞金288万円を獲得した。またこの優勝で8月に開催される「RIZAP KBCオーガスタ」(8月29日〜9月1日/芥屋ゴルフ倶楽部)の出場権も獲得した。

開口一番「めちゃくちゃ嬉しい。明日アメリカに帰るので最高のお土産になる。アメリカに帰るのがすごく楽しみ。」と笑顔を見せた杉本エリック。
初優勝の感想を問われると「プロとしてなんかこれまで経験してきたことの積み重ねがあって、やっとここまで来れたと思う。」と感無量の様子だった。

前半で勢いよく3つのバーディを取ったものの、そこから後半はなかなかスコアを伸ばせない状態が続いたこの日のプレー。9番以降は自分にバーディチャンスを与えることだけを考え続けたという。とにかくチャンスだけを作ること。パットが入るか入らないかの前に、
そのチャンスを作り続ける努力をすることを考え続けていた。
「いいパットがどれだけ入らなくても、まずはその前にその環境、状況を作ることが大事。」と語る杉本に、そのチャンスが訪れたのが16番。バーディを奪い2位のストレンジに並ぶと、続く17番で一気に逆転。1打差で逃げ切った。

「16番グリーンでボードを見て12アンダーで並んでいるのはわかっていた。でも名前は見なかった。」という杉本。目の前に現れたその絶好のチャンスをきっちりと決めて単独トップに立った。そこでも油断しないよう「絶対にニコニコしないように。気持ち緩まないようにしていた。」と振り返る杉本。そのまま最終18番をパーとして初優勝をつかみ取った。

初めて訪れたこの鳥取の地も思い出の地となった。「このコースは自分にも合っているし、初鳥取、いいところですね。今晩は鳥取グルメを楽しんで、ゆっくり明日アメリカに帰りたい。」と優勝の余韻に浸っていた。

「先週も順位は悪かったが、こんな感じのゴルフをしていたので手応えはあった。いつも常に上位を狙っている。当然毎回、優勝も。この経験をこれからも重ねていきたい。」と語る杉本は8月のRIZAP KBCオーガスタでも「優勝を狙っていきたい。」とその意気込みを語った。ジャパンゴルフツアーにまた新たなヒーローが生まれた。

2位には1打差の12アンダーでスコット・ストレンジ。11アンダーの3位タイには三木龍馬と河野晃一郎が入った。

今大会のローアマチュアにはトータルイーブンパーで回った唐下明徒さんが選ばれるとともに、決勝ラウンドイーグル賞のかかった10番ホールでは梶村夕貴がイーグルを達成し、賞金10万円(提供:株式会社但馬どり)を獲得した。

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