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谷口徹がデビュー戦

谷口さん、ずるいよ! うらめしげな手嶋(左)に出場の経緯を説明する谷口。26年ぶりのデビュー戦も頑張って!
驚きの一報が流れたのは先月。谷口徹が今週の日本シニアオープンで、“デビュー”を果たすと発表された。
今年2月にいよいよ50歳の誕生日を控えても、昨年の段階では頑として固辞していたから周囲の、特に同世代の選手たちに与えた衝撃は大きかった。

「なんで〜〜〜?? 谷口さん」と、会って早々に訴えたのは、今年10月に50歳になる手嶋だった。
勝手に“連れデビュー”を希望していたのか「僕の誕生日まで、待ってくれればいいのに! ずるい」と詰め寄られて谷口は、突然の心変わりをしどろもどろで語った。
「意外と言えば、僕も意外。気が変わったというか、日程的にちょうど良かったというか・・・」。

5月に自身3度目の日本プロを制して一時、賞金ランク1位を走り、全英オープンに出られる可能性もあった。
そうなるとその前週に、日本シニアオープンに出てから渡英というのは確かに、日程的に厳しいものがあったが若い時松に1位を譲ってからは、予定が立てやすくなった。

会場が、先週から2週続きの北海道であることも、谷口の心を動かした。
しかも、今週の会場のニドムクラシックコースは良くも悪くも思い出がある。
2003年まで29回開催された「日本プロマッチプレー」は、99年と2000年と、立て続けに決勝敗退。
99年には小山内護、そして00年は横尾要に敗れた。
「36ホールやって負けた。ここまで来て2人に負けるか〜って。終わって、どっと疲れた記憶しかない」と、因縁のコースでのリベンジもかかる。

レギュラーツアーでは大ベテランだがシニアツアーでは「楽しみ半分、怖さ半分」と、新人の気持ちで挑む。
「まず挨拶からしっかりと!! いま後輩たちに言ってることを、率先してやらないと。ルーキー時代を思い出しますね」と50歳の“1年生”には、味方が何人できるかな?!
「先輩方が、優しくしてくれるか怖いかは、最初が肝心。ゴルフ以外では、謙虚さをアピールしないと・・・」。
さすがの谷口も、戦々恐々?!

今年は、活躍するどの選手の口からも、名前が出てくる。
先週、5年ぶりの3勝目を飾ったケネディも、優勝会見でリスペクトを示した。
レギュラー男子みんなの誇り。頑張って!! 日本タイトル連勝、みんな応援しています。
谷口の記念すべき“デビュー戦”は、今週12日に開幕です。

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