記事

トップ杯東海クラシック 2016

3人のアマチュアが予選を通過

中島さんは代々木高校校1年生の16歳
今年は3人のアマチュアが、決勝ラウンドに進んだ。そのうち2人が揃って通算4アンダーの14位タイと、優勝もにらめる位置だ。

26日の月曜日に行われた予選会「マンデートーナメント」から勝ち進んだ中島啓太さんは、まだ16歳だ。「予選通過が目標でした」と、この2日間は、難しい三好で「ボギーは昨日の1個だけ」と“70”を手堅く2つ並べて、「最初の目標をクリア出来て良かったです」と、自身5戦目のプロの試合で初の決勝進出は「自信になる」。

プロに囲まれた練習場では、「後ろで待っている方がいたら、席を譲ったほうがいいのか」。パッティンググリーンでは、自分が打ったボールが、プロの足下に転がり込むたびに「邪魔ではないか」と昨年、初出場した際には、そのたびにドギマギしていたがツアーの雰囲気にも、近頃ようやく慣れてきた。
上位での決勝ラウンド進出は、高校1年生にはまた別の緊張感が出てくるが「楽しんできます」。

そして2日目して中島さんと、同スコアに追いついてきたのが大阪学院大4年の亀代順哉さん。7月の日本アマを制してから、さらに活躍の場が増えた。先週は、メキシコで行われた世界アマから戻ったばかり。
26日の月曜日に名古屋に入ったはいいが、翌火曜日は「1日動けず、一生寝てた」と、ベッドから出られなかった。
6年前の日本アマで回って以来の三好も、深いラフの下見も出来ずにぶっつけ本番。時差ボケも加わって「初日はフワフワしていた」と1オーバーは42位タイと出遅れたが、体調の回復とともにこの日は67と、一気に取り返してきた。

気持ちを前面に出して戦うタイプも、世界アマではナショナルチームの豪州人コーチに「悪いショットが出たときでも平常心で回れ」と、諭され「今日は最後まで、自分のゲームプランをやり通せた」とさっそく成果を出した。

両手を大きく振りかぶって構える特徴的なルーティン。合うサイズがなく、太モモ回りは70センチを越える特注パンツは、それでもぱつんぱつんだ。470ヤードの18番パー4では、165ヤードの2打目で軽々と9番アイアンを握った。週末は「ベストアマはもちろん、それ以上のものも狙えない位置ではない。アマチュアとして、イケイケな部分も見せたい」と、見所たっぷりの期待の逸材。見所たっぷりの期待の逸材。

来季のプロデビューを目指して出場優先順位を決めるQTは現在、サードまで進むが、次週にはまた慌ただしく韓国でのアジアアマを控えて、亀代さんは悩ましい。
優勝者にもらえるマスターズの出場権も、来年4月までにプロ転向してしまうと帳消しだ。「それはもちろんマスターズでしょう。目標は高く」と、1年“留年”してでも大舞台を選ぶつもり。

もう一人マンデートーナメントから、やはり予選通過を果たした白石大和(やまと)さんも大阪学院大で、亀代さんの2年後輩。
「あいつも通ればいいと思っていた」と、共に過ごす三好での週末を楽しみにしている。
  • 太モモっ!! 亀代さんは屈強な体を生かした豪快ショットも見もの。

関連記事