記事

〜全英への道〜 ミズノオープン 2017

韓国の趙炳旻 (チョビョンミン)が単独首位に

プレッシャーから解放された途端の急浮上だ。元空挺兵が、通算8アンダーまでスコアを伸ばした。
先週の関西オープンは、連覇がかかっていた。デビュー戦で、いきなり初Vを飾った思い出の大会である。
「良い結果を」と、意気込みすぎたのが、ダメだった。
初日の9オーバーに、すぐにでも帰りたくなった。
さらに前週の日本プロでは予選落ちに、沖縄から母国韓国ソウルに直行して、みっちり修正してきたつもりだったが、それでも練習が足りなかったか。

マネージャーの楠谷尚美さんに励まされて、2日目には5アンダーで回って、なんとか決勝ラウンドには踏みとどまって、結局17位で終わっても、先週は一度へこんだ気持ちがなかなか戻ってこなかった。

「結果にこだわらずに、気楽にやったほうがいい」。
切り替えて臨んだ今週は、いきなりV争いに絡んで改めて、自分で自分を追い込んでもいいことなんてひとつもないと、痛感している。

ボギーなしの5アンダーで回ってきたこの日は、ピンチらしいピンチもひとつもなく、後半から強く吹き始めた風も、「特に影響しなかった」と、今のところ死角はひとつも見当たらない。

スイングもメンタルも昨年、初優勝を飾ったときの感じに戻ってきた。「流れに身を任せたら、ショットも気持ちも落ち着いてきた」。

12年1月に、特殊任務をする特戦司令部司令部部隊に所属して約2年の厳しい訓練を受けた。
元空挺兵が、本来の強さを取り戻した。

関連記事