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三井住友VISA太平洋マスターズ 2016

松山を取り囲む。韓国勢の包囲網

4位のS・H・キム
2位の朴や3位の宋 (ソン)。松山の背後にひしめく韓国勢は、さらに4位のS・H・キム。
この日は8番で13メートル、12番ではさらに長い15メートルのバーディトライを沈めて「ラッキーもあり、スコアを伸ばせた」とキムも虎視眈々。

なぜ今週は、こんなにも韓国勢が強いのか。
「しいて原因を挙げるとすれば、韓国の冬はここ御殿場よりもっと気温が低い。僕らが寒い中のプレーに慣れているせいもあるのでは」と、キム。
先の松山のWGC制覇は、韓国でも大きなニュースになった。
「国内でも、松山選手のあこがれが増しました」とだからこそ、ここで韓国勢が松山を打ち破れば、それこそ母国の歓喜が目に見えるようだ。「ぜひ僕も、松山選手に勝てるように頑張りたい」。

意気込むキムと、さらに2打差の通算7アンダーは5位タイにも、韓国勢だらけだ。
この日はなんと9アンダーを出した金亨成(キムヒョンソン)をはじめ、ベテランの崔虎星(チェホソン)、2年連続の賞金王がかかる金庚泰(キムキョンテ)もいる。
中でも李京勲(イキョンフン)は、こちらもまた松山と同学年である。
日韓ともに、層の厚い年代の一角を担う。

今年はウェブドットコムツアーから挑戦するなど自身もまた米ツアーの進出を目指しているだけに、松山の活躍は李にとってもまた、羨望のまなざしである。
「松山選手はドライバーもアプローチもパットも、どこにもウィークポイントがない」と大絶賛で、「3日目にはもっと良いプレーをして、松山さんと最終日最終組で回りたい」。
直接対決を所望した。
  • 5位タイの李は、松山と同学年。日韓ともに層の厚い年代なのである。

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