記事

最優秀新人賞受賞、S・H・キム

今年はなんといっても、三好での活躍だ。10月のトップ杯東海クラシックでは、6つ上の尊敬する先輩、金亨成(キムヒョンソン)との一騎打ちを制して、参戦2年目の日本ツアーで悲願の初優勝を飾った。

日本ツアーの歴代の賞金王でもある金庚泰 (キムキョンテ)や、裵相文 (ベサンムン)と同い年の28歳。負け知らずのジュニア時代は、彼らと互角の戦いも、2004年に高校3年生でプロ転向をしてからは、2人にもずいぶんと水をあけられ「自分が勝てない間にどんどんと、世界に出ていく彼らを見ているのは正直つらかった」。

プロ10年目の今年は韓国ツアーでも、5月のSKテレコムオープンでは、その庚泰 (キョンテ)を下してやっと悲願の初優勝を果たして自信をつけると、その勢いで、日本でもようやくトッププレーヤーの仲間入りを果たした。

初出場を果たした今季のツアー最終戦「ゴルフ日本シリーズJTカップ」では、極寒の東京よみうりで、ひときわホットな4日間。

交際1年のヤン・スジンさんは、韓国では絶大な人気を誇る女子プロゴルファーである。私生活はもちろん、「今年はゴルフの面でも僕を凄く理解してくれて、支えになってくれたと思う」と、愛の力も飛躍の原動力に、締めくくった躍進の2014年は、最後に何よりのご褒美が待っていた。

ツアートーナメントは出場3年以内、また通算30競技未満の中から最も優秀な成績を残した選手に贈られる「最優秀新人賞・島田トロフィ」は、「日本ツアーにそんな素晴らしい賞があるとも知らずにいたので。思いがけない受賞に、非常に驚いています」と、12月8日にパレスホテル東京で行われた「ジャパンゴルフツアー表彰式」でも最愛の人の前で、スポットライトを浴びたキム。

「来年は、今年以上の活躍が出来るように。さらに逞しくなって帰ってきます」。スジンさんと手と手をとりいったん帰国した。

※「最優秀新人賞・島田トロフィ」を獲得したS・H・キムには永久シード選手の青木功から記念のトロフィと、株式会社東洋丹芝園の澤井喬・取締役より賞金100万円と、副賞として「ライフサポートドリンク 楊貴芝1年分」と、株式会社デサントの田中嘉一・専務取締役より「ランバンスポール ダウンコート及びカシミアセーター」が贈られました。

関連記事