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金谷拓実がプロ転向、青木功も祝福

アマとして顕著な活躍に、昨年のジャパンゴルフツアー表彰式ではJGTOから特別賞を贈りました
世界アマランク1位の金谷拓実が10月2日にプロ宣言し、JGTOのツアーメンバー登録を済ませた。
これにより金谷には、2019年に史上4人目のアマVを飾った「三井住友VISA太平洋マスターズ」による資格が適用され、2022年までのジャパンゴルフツアートーナメントへの出場権を得る。

世界最強アマが待望の日を迎えたが、先月の「全米オープン」から帰国後の自主規制期間中として記者会見などは行わず、母校の東北福祉大・総務部広報課を通じて、書面での発表とした。

高校時代から数えて3度のローアマを獲得している「日本オープン(10月15ー18日、千葉県・紫カントリークラブ)」をデビュー戦とすることを決め、開催日から逆算し、「10月2日が大安吉日であったこと、また日本オープンに向けて最もタイミングの良い日にちであることを考慮し、この日をもってプロとなることを選択しました」と、記した。

9月10日には、日本人として初となる世界最高峰アマの称号「マーク・マコーマックメダル」を受賞し、大きな期待を集めて17−20日の「全米オープン」で、自身3大会目のメジャーに臨んだ。
だが、「予選通過できなかった悔しい思いや、海外の超一流のプレーを間近にしてきたことも、プロとなる気持ちを一層後押ししました」と、決意に至るまでの経緯を説明。
来年3月の卒業まで大学に籍を置いたまま、学業とプロ生活の両立を目指すという。

ジュニア時代から、プロの試合でもアマらしからぬ図抜けた存在感を発揮。大学先輩の松山英樹にも「ライバルとしてお互いが切磋琢磨し、日本人プロゴルファーが世界で戦えることを、ともに証明していければ」との期待をかけられている。

「まずは、15日からの日本オープンに全力を尽くす覚悟です」という金谷。
「プロゴルファーとして一歩一歩、着実に成績を積み重ね、ファンの皆様に愛されるような、また、ゴルフをする子どもたちの目標となるようなプレーヤーを目指していきたいと考えています」と、綴っている。

なお金谷のプロ転向の一報に、JGTO会長の青木功は以下のようにコメントし、祝福した。
<青木功のコメント>
「金谷拓実選手、プロ転向おめでとうございます。
JGTOのツアーメンバーとしてお迎えできること、大変嬉しく思います。
世界アマチュアランキング1位、昨年のジャパンゴルフツアー『三井住友VISA太平洋マスターズ』での優勝等々、その活躍には目を見張るものがありました。
これから長く続くプロの世界では、良い時もあれば、時には思うようにいかない苦しい時もあるでしょう。ですが、ゴルフに対して常に真摯に向き合い、日々の努力を怠ることがなければ、必ず道は拓けるはずです。
今後の更なる飛躍を期待しています」

※金谷拓実プロフィール
1998年5月23日生まれの22歳、広島県出身。
5歳でゴルフを始め、広島国際学院高校2年の2015年、日本アマで17歳51日の大会史上最年少Vを達成。同年の日本オープンでは11位で、大会史上最年少ローアマに輝く。
2017年に東北福祉大に進み、1年時の日本オープンでは大学先輩の池田勇太と争い2位に。2年時のアジアアマで優勝し、翌19年にマスターズと全英オープンに出場。同年8月には松山英樹以来となる世界アマランク1位、さらに11月の三井住友VISA太平洋マスターズでは、ツアー史上4人目のアマVを達成した。
最終学年の2020年にゴルフ部主将。9月にアマ世界一の「マーク・マコーマックメダル」を受賞し、「全米オープン」では自身3大会目のメジャー出場を果たした。
身長172センチ、体重73キロ。

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