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矢野東が4日間通算7アンダーで優勝!【最終ラウンド】

茨城県のザ・ロイヤルゴルフクラブを舞台に行われた「2020ファイナルクォリファイングトーナメント Supported By SMBC モビット」のファイナルラウンド。前日の天候とは真逆の快晴となり、最高のコンディションの中でツアー出場権をかけた最後の戦いが繰り広げられた。

 優勝したのは4日間通算7アンダーとした矢野東。この日はスタートホールでいきなりボギーを叩く苦しい展開。
「気持ちにゆとりがあると思ってはいたんですけど、やっぱり最終日は痺れましたね。今日1日はこれまでの3日間とは違った自分の感覚でやっていたんですけど、その中で経験とかをいかして上手にプレーはしていたとは思うんですけど、最後は痺れましたね」。
今回のファイナルQTに進んだ選手の中では経験値では圧倒的に有利な矢野だが、反面ゴルフの難しさも知っている。だからこそどのような気持ちで18ホールを回ればいいのか迷いがあったと振り返る。
「なかなか思い通りのプレーはできなかったですけど、その中で1番をとれたのは本当に嬉しいですね」。

 2017年に右ひじを手術するなど怪我を乗り越えて掴んだツアー復帰。さぞかし感無量かと思いきや、別の悩みができたと本音も吐露していた。
「本当に嬉しいんですけど、正直な今の気持ちは来年のスケジュールを組み直さなきゃいけないことなんです。もちろん嬉しい悲鳴ですけどね」。
矢野はゴルフスクールの監修などを手がけ、最近はジュニアの指導も積極的に行っている。
「復活優勝はもちろんしたいですけど、プレーすることだけじゃなくゴルフの可能性をもっと広げたいんです。やりたいことが多くて困っているんです」。
目標は実業家としてツアーで復活優勝することだと冗談っぽく話す矢野だが、それも実現してしまいそうなほど公私ともに充実している。純粋にゴルフを楽しめている様子を見ていると実業家での優勝も実現してしまうかもしれない。

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