記事

ディライトワークスチャレンジ 2020

ディライトワークス所属の幡地隆寛は惜しくもプレーオフで破れる

幡地隆寛
優勝まであと一歩だった。大会主催のディライトワークスと所属契約を結ぶ幡地隆寛は、小袋秀人とのプレーオフ2ホール目(パー4)でティーショットを右の林に打ち込み、2打目は出すだけ。3打目をピン3メートルにつけたが、パーパットを外した。一方、グリーンを外していた小袋は、アプローチをミスするもパーをセーブして勝敗は決した。

幡地はこの2日間、決してショットの調子はよくなかった。スコアは悪くはないが、イメージ通りの球が打てていなかった。「大会ホストプロ」として優勝を狙いたいのはやまやまだが、「意識するとおかしくなってしまう」と自分のスイングのことに集中した。その甲斐あってか、この日の後半になるとイメージ通りの球が出るようになった。13番でバーディを奪い、その時点ですでにホールアウトしていた小袋と通算14アンダーで並んだ。15番でティーショットを右に曲げて、ボギーをたたくも17番ホールでバーディを奪い、再び首位に並んだ。後半は雨が激しく降り、グリーンに水が浮く箇所もあった。水が浮いている箇所とロールドライで水をはいた箇所などで、グリーンのスピードが遅かったり、速かったりして「グリーンのラインを合わせるのが難しかった」。18番では長いバーディパットを2メートル近くオーバーした。それでも返しのパーパットを沈め、プレーオフに持ち込んだのだ。

人生「初めてのプレーオフでしたが、落ち着いてできた」とプレーオフでは冷静だった。惜しくも敗れはしたが、「一日流れがいいわけではなく、我慢我慢してのゴルフだった。プレーオフは負けて悔しいが、ツキもなかった」とやることはやりきった様子でサバサバした表情だった。スポンサーに優勝という形で期待に応えることはできなかったが、十分に「今で来ることはやった」と達成感がある。優勝は次のチャンスにとっておこう。

関連記事