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ISPSハンダグローバルカップ 2016

日本勢最上位! 太田直己(おおたなおみ)が5位タイに

各国の強豪が、ひしめく大混戦はリーダーボードを5位タイまで下ろせば、日本選手の名前を見ることが出来る。37歳の太田が、通算11アンダーで最上位につけた。
石川県の上空を通過した低気圧は、強い風を残して去った。雨は止んだが強風が選手たちを惑わせた。「フォローの風は、特に触るだけという感じ。これは大変だな、と」。風にさらされ乾いていくグリーン上でさえ、風の計算を余儀なくされる中で、3番からの3連続バーディなど好調のパッティングで上位を追いかけた。

少年野球の世界大会では、日本代表経験もある。ゴルフに転向後は茨城県の強豪、水城高校に進み、基礎体力と技術を培った。3年次には全国高校選手権団体の部で優勝。日本体育大では日本学生をはじめ、数々のタイトルを獲得している。
2002年のプロ転向後、初シードはまだだがアジアンツアーにも活躍の場を求めるなど、海外経験も積極的に積んできた。

このオフには3月に「BMW ISPS HANDAニュージーランドオープン」にも参加。
「向こうの風は重い。あの経験が生きているかな」。
首位とは3打差。ファイナルQTランクは4位でレギュラーツアーは前半期の出場権を得て、チャレンジトーナメントの掛け持ちで奮戦している今季、最初に訪れた大チャンス。「以前に比べたら、技術も上がっているし、日本人選手が頑張らないと、盛り上がらないしね」。最終日こそ太田の活躍に、期待がかかる。

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