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マイナビABCチャンピオンシップ 2017

戦線離脱の矢野東が登場

試合には、まだ出られないけど会場でホストプロの役目を果たした。特別協賛社のマイナビとサポート契約を結ぶ矢野が、ギャラリーのみなさんに解説をしながらコースを歩く観戦ツアーとプレミアムフライデーの「ふれあいトークショー」で、2日目を盛り上げた。

ファンの前で元気な姿を見せたのは、4ヶ月ぶりだ。
関節からはがれた骨の一部が引き起こす、いわゆる「ネズミ」といわれる右ひじの痛みはすでに、3年前から深刻だった。
ついに手術に踏み切ったのは、今年6月。「術後3ヶ月くらいは」との医師の言葉を頼りに、9月に“初打ち”を試みたが、フルショットをするにはまだ無理があり、「本当は、この大会でと思っていたけれど」。
大事なこのホスト試合で復帰を目指していたが、やむなく断念。いまは来季の国内開幕戦をめどに完治につとめる毎日だが今週はせめて、スポンサーへのご奉公をと駆けつけた。

療養中には、いくつかの海外メジャーでテレビ解説をつとめた。そして、この日はファンを引き連れて、ロープの外から客観的にトーナメントを見て思うことは「もっと魅せるゴルフというのが、僕らには必要なんだ、と」。
長い戦線離脱はもちろんつらいが、「自分の職場をギャラリー目線で見られたことは、結果的に良かったと思う」と3日目もまた、観戦ツアーで週末のV争いをじっくりと見てみたいと思っている。

同時に、ちらりと自分と同年代のプロたちの動向も気になる。特に、星野英正や近藤共弘など、同い年の選手たちもまたシード権の確保など、さまざまな葛藤に苦しみながら、戦っている。
「若い選手もそうだけど、やっぱり見ちゃうのは、その世代」。
ひそかに複雑な気持ちを抱きつつ、3日目も観戦ツアーでファンを楽しませる!

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