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ISPSハンダマッチプレー選手権(1回戦・2回戦) 2018

今年は暑さとの戦いも?!

今年、新たな舞台となる鳩山カントリークラブは埼玉県比企郡にある。23日に、観測史上最高となる気温41.1℃を記録した熊谷市の隣町にあたる。

ここ鳩山町でも一昨日は、40℃を観測した。昨日は39℃。この日25日は前夜の雨も手伝い、どうにか35℃くらいまで下がったがそれでも、危険な暑さには変わりない。

本戦まで最後の練習日となるこの日、大会では特例として、カートでのラウンドを認めた。
7月の盛夏は例年どおり、練習日に限って半ズボンでのプレーも認められ、選手たちは極力酷暑を避ける工夫をしてコースに散らばった。
各ホールのドリンクはもちろんクラブハウス前には、主催者のご厚意で、塩分補給のスナックなどが並ぶなど、十分な暑さ対策が施されたが、特にベテラン勢には堪えるこの暑さ。
49歳の深堀は薗田ら若い選手を引き連れて、カートに乗り込んだ。一緒に練習ラウンドを回った永野竜太郎は、1回戦でもぶつかる相手。さては予行演習?!
「今日のうちに、決着つけます」。
酷暑の“前哨戦”の結果が、本戦でも生きる?!

そしてこちらも「300メートル歩いただけで、汗がだくだく。暑すぎて集中力が・・・」と、谷口徹。
先の日本シニアオープンは「自分自身や周りからの期待でプレッシャーがハンパなかった。上手くいかなかった」と5打の大差でマークセンに3連覇を許したが、2位タイは上々の“デビュー”を飾った。

昨年のこの大会は初戦敗退。
「マッチプレーは負けたら終わりなので。1回は勝たないことには・・・」。
優勝こそないが、2003年まで29回開催された「日本プロマッチプレー」は、99年と2000年に2位。
今年5月の日本プロでは最年長Vを飾った。
50歳のマッチ巧者が奇跡を起こす?!

そんなベテラン2人でなくても、この暑さが堪えるのは先週のリンクスコースから戻ったばかりの選手たちである。
前日の24日に、帰国したばかりの秋吉翔太。
先週のリンクスコースとの気温差。
「20℃以上・・・」と、6月に初メジャーを踏んだ全米オープン同様に、時差ボケは今回も、まったく影響はないのだが、「この暑さはさすがに・・・。体がびっくりしてる」。
ちょっぴりぽっちゃり体形も心なしかげっそりと、この日は大事をとって、練習場で球を打つのだけにとどめてぶっつけ本番で、翌26日の本戦に挑むことに決めた。
今季は2勝を飾って、目下賞金ランクは2位も昨年の日本ゴルフツアー選手権の翌週から今季の同選手権までの賞金ランキングで決まる「ISPSハンダマッチプレーランキング」では15位。
1,2回戦が免除されるシード選手は出場権のある上位8人までだから、秋吉もこの第1回戦から勝ち上がっていくしかない。「マッチプレーは勝ち負けがはっきりしているので、嫌いじゃないけど、去年は1回戦で負けているので」。
22日に誕生日を迎えたばかり。
今年はメジャー2戦を経験し、急成長中の28歳も今年はまさに燃えるように暑い巨大ピラミッドの頂きを目指す。

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