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ISPSハンダグローバルカップ 2016

時差ボケのホストプロ。谷原秀人は今年こそ

22日のプロアマ戦は、無精ヒゲも許してください。帰ったばかりなんです。「昨日夕方に、到着したばかりなんです」。ピッツバーグから、シカゴを経由して、成田空港に着いたのが、前日の16時半。さらに乗り継ぎ、石川県の小松空港に降りたのが20時。車に揺られて宿に着いた頃には、もう22時を過ぎていた。

「昨日は遅かったけど、今朝は4時に目が覚めました」と、時差ボケは回避出来ない運命だ。「体も固まっちゃって・・・。腰が痛い」。
長時間の移動は、座ったままの姿勢が丸半日以上も続いて、これからトレーナーに渾身のケアをしてもらう。

5月末に日本で行われた最終予選を勝ち抜いて、初出場を果たした先週の全米オープンは、優作とともに4日間を闘い抜いたのは良かったが「会長も、大丈夫かなって思っていたと思います」。

今大会主催の一般社団法人国際スポーツ振興協会(ISPS)のホストプロとして挑む今年は、屈辱の予選落ちを喫した昨年のリベンジがかかるだけに、半田晴久・会長は、谷原のメジャーでの活躍には「頑張ったね」と、目を細めつつも、そのすぐ翌週のホスト試合に差し障りがないか、と気をもまれていただろう、と想像するにつけても、気合いが入る。

大会は2年目の今年、舞台を移した石川県の朱鷺の台カントリークラブでは、19年ぶりのトーナメント開催も、当時のミズノオープンはまだアマチュア時代の高3と大学1年のときに出場を果たして、そのとき手嶋多一と佐藤信人と、一緒に練習ラウンドを回ってもらったのが、いい思い出だ。

「当時のコースの様子はもう忘れてしまったけれど、ゴルフの調子自体は悪くない。あとは、体調をどこまで上げていけるか」。ちょうど午後から襲い来る計算の睡魔も「眠くない、眠くない」。そう自身に呪文をかけて挑むつもりだ。

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