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アジアパシフィックオープンゴルフチャンピオンシップ ダイヤモンドカップゴルフ 2017

ただ1人のアジア枠! 竹安俊也が躍進中

先週のANAオープンは、初日に3位タイから飛び出すと、6位タイで迎えた最終日に珍事は起きた。
前半、パーがひとつも獲れなかった。
1番のボギーから始まり、バーディ、ボギー、バーディ、バーディ、ボギー、バーディ、ボギーと大騒ぎで迎えた9番は、「絶対にバーディを獲ってやる」。
2.5メートルのチャンスも逃さず、「生まれて初めて」という“パーなし9ホール”が完成した。
折り返して10番で、やっと初めてパーが来たとき、同組のオーとヒョンソンがにやにやと「おはようございます!」。
そんな波瀾万丈のフロントナインを経て、自己ベストの10位に入り、直近の日本ツアーの出場資格は、次週のトップ杯東海クラシックに持ち越すとして、今週の日亜共同主管で行われる今大会は、日本人としてただひとり、アジア枠からエントリー。

一昨年に、稼ぎ場を求めて「軽い気持ちで受けた」というQスクールで18位に入って転戦を始めた。「40試合くらい出た」と怒濤の昨年は、亜二部ツアーで1勝を飾ってシード権を獲得すると、年末には日本ツアーのQTでも2位につけ、今年は掛け持ち参戦に挑戦している。

現在、日本の賞金ランキングは67位。アジアは87位と大事な局面の今、両ツアーの賞金ランキングに加算される今大会での活躍は、必須条件。
「トップ3くらいには、入らないといけない」。
気負うほどに、かかる重圧。
「今週は調子があまり良くないですし、シードのこともあって考えすぎている部分もある。この状態で、トップ3を目指しても入れるものではないが、とりあえず、予選通過を目指して頑張る」。

一口に掛け持ち参戦とはいっても、なかなか予定もままならずにアジアンツアーは約1ヶ月ぶり。
顔見知りの選手たちから、口々に「久しぶり!」と声をかけられ、なんとなくホーム感。「アジアの選手たちは、のんびりしていてフレンドリー。日本でやるより、気持ちよくゴルフが出来る気がする」と今週は、久しぶりに馴染みの顔に囲まれ本領発揮だ!

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