記事

RIZAP KBCオーガスタ 2015

金谷拓実(かなやたくみ)さんがベストアマチュア賞を獲得!

ベストアマを獲得した金谷さん(右)は、チャンピオンと並んで出席したツアーの表彰式!
2006年から始まった「ジュニア育成プロジェクト」は今年、7人のジュニアに出場権を贈り、その中でただ一人予選通過を果たしたのは今年、史上最年少の日本アマ王者だった。

広島国際学院高校2年の金谷(かなや)さんは、決勝ラウンド進出だけではもちろん飽き足らずに「最終日にアウトコースから出られるように」とムービングサタデーのプランを立てたが、残念ながらかなわなかった。

前日3日目は、72のイーブンパーにとどまって、最終日もたとえ“裏街道”からのスタートでも「出来るだけ伸ばす」と、意気込んで出ていったが、それも消化不良に終わって「悔しい」と、苦笑いで唇を噛んだ。

ただ、自身3試合目の挑戦にして、ツアーで初めて過ごす週末には大いに学ぶところがあったようだ。この日は韓国の実力者で、大会の歴代覇者の金亨成(キムヒョンソン)と回って感じるものがあった。

「キム選手はポジティブと、ネガティブのバランスが素晴らしかった」と17歳の高校生は、感性豊かな表現を使って話した。
たとえば、難しいライからのショットなら、「グリーンをキャッチしたら、それでまずはOKだとか。そういう気持ちの持ち方が、キム選手のしぐさで感じられた」という。
本当に反省すべきときと、まずはそれで良しとする潔さのほどよいさじ加減。それをいかに、コースで表現できるか。やっぱりゴルフは、最後に気持ちの持って行きようがものを言う。逞しくしぶとく戦い抜くプロたちの精神力の強さを学んだ金谷さんの夏。

前月の7月に、史上最年少でアマ王者の座についたとき、心に決めたことがある。
「周囲からはたくさん祝福をしていただいたり、周りの環境は変わったけれど、自分自身はそれには乗らないように。勝ったからといって自分まで変わってしまったらいけないと思うので」。
次のツアーは9月のアジアパシフィック ダイヤモンドカップ。「次は、もっと上位で戦いたいと思います」。
勝ったからこそ謙虚に、これからも上を目指していく。

関連記事