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ディライトワークスチャレンジ 2020

小袋秀人が雨中のプレーオフを制し、プロ初優勝

写真右から ディライトワークス株式会社 河野本部長、小袋秀人
AbemaTVツアー「ディライトワークスチャレンジ」(賞金総額1500万円 優勝賞金270万円)の最終ラウンドは、23日茨城県つくばみらい市の取手国際ゴルフ倶楽部東コース(6,811ヤード パー70)で予選を通過した68名の選手が出場して行われた。
10時43分に悪天候によるコースコンディション不良のため、一時競技が中断し、11時44分にプレーが再開する雨が降ったり、やんだりのコンディションだった。

その中、この日9バーディ、ノーボギーの9アンダー61をマークした小袋秀人が通算14アンダーでホールアウトした。この時点で最終組はまだ13番ホールをプレーしていた。トップはその前の組の井上信が14アンダーで並んでいた。「まだ1時間くらいあると思ったけど、なにをしていいかわからなかった。雨の中練習してぬれて体を冷やしてもいけないと思った」とクラブハウスの回りをうろうろして戦況を見守った。

井上は13番でグリーンを外してボギーとし、同じ組の幡地隆寛、佐藤太地らと並んだ。その後、幡地、佐藤が17番でバーディを奪い、14アンダーとする。佐藤はティショットを左のラフに曲げて、2打目でグリーンを捉えることができずにボギー。勝負は幡地と小袋のプレーオフへと持ち込まれた。

プレーオフ1ホール目は両者パーでわけ、2ホール目。幡地がティショットを右の林に曲げて、2打目は出すだけ。小袋はフェアウェイだったが「幡地はパーを獲ってくる」と残り165ヤードを8番アイアンでピンを狙った。が、少し力が入ってボールはグリーン左のラフへ。「ボールが少し浮いていたので、クラブが下をくぐってしまい」パーパットを1.5メートル、残してしまった。

それでも「今日一日パットのフィーリングはよかったので、少しスライスするラインだったが、決め打ちで自信を持って打った」パットは、見事カップインし、ボギーとした幡地を退けて優勝を決めた。

「今日は自分がプレーしているときは雨もそんなに強く降っていなかったし、ホールアウトしてから強くなってきたので、ツキがあった」と優勝を振り返った。「いつもいろんなことを気にしてしまうたちなので、気にしないことと、ふわふわした感じでプレーしているので、地に足をつけて」プレーすることに集中した結果だった。2012年に日本アマチュアゴルフ選手権に優勝し、プロ転向したが、これまで優勝はなかった。首位と5打差からの逆転劇。見事なプロ初優勝だった。

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