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JCBクラシック仙台 2004

後輩の活躍に発奮、佐々木久行が単独2位浮上

この日3日目は、「絶対に負けたくない」と話す後輩の秋葉真一(=左)と同じ組。「まだまだ、負けられませんよ!」(佐々木)
「やっぱり、意地を見せないとね」
後輩の活躍に発奮、佐々木久行が単独2位浮上

セカンド地点からでも、「カンッ・・・!!」と、跳ね返されるボールの音が聞こえてくる、と言った 選手がいた。真夏並みの太陽にさらされて、日に日に固くスピードを増していく表蔵王のグリーン。し かし「今シーズンにないくらいショットが絶好調」という佐々木には、「とにかく、力まずに乗っけと け」と思える余裕がある。そのゆとりが、チャンスを生んだ。

4番で、1メートル。5番パー4は、9アイアンで30センチ。7番で2メートル半。8番は、カラーから残り24 ヤードの第3打を、ピッチングウェッジでチップインバーディだ。9番でも2メートルに乗せて3連続。「 今日は、チャンスを全部生かすことができましたね」と、満足そうに振り返った。

後輩への威厳を示すことができた。この日同スコア、同組でスタートした秋葉真一は、1つ年下。プロ を目指し、研修生としてはじめに門をたたいたコースにすでに佐々木がいて、以来「先輩」と慕ってく る秋葉とともに、練習を積んできた。

その秋葉が、初日4位の好スタート。後輩が頑張っているのを、黙って指をくわえて見てはいられない 。「やっぱり、意地を見せないとね(笑)」。2日目に追いついて4位タイに並び、この3日目にはとう とう突き放し、通算10アンダー単独2位に浮上だ。

2年ぶりに賞金ランキングによるシード権に返り咲いた今年は、97年のツアー3勝目以来、遠ざかってい た復活優勝を狙っていく。

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