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井上信は「手も足も出なかった」

初日に83を打った時点で、予選通過は無理でもせめて、アンダーパーを出して終わりたかった井上だったが「甘かったですね」。
前半こそ耐えて、イーブンパーで折り返しても、「後半は昨日との距離感の差が凄すぎて」。これまでとは真逆の風に、対応しきれず「難しいにもほどがある」。

全英オープンの日本予選の最終戦「ミズノオープン」で3位につけて、シード復活に目星をつけて、その付録のように受け取った全英切符。
初めてのメジャーは、リンクスコースで「手も足も出なかった」と、お手上げだった。

スコアではだめでも、せめて何か記録を作ってやろうと、「ホールインワンを狙っていた」と、7番ではあわやピン筋の手前2メートルに「一瞬、こっちから見た感じは入るかも、と思ったんですけど」と、苦笑い。

この日の2日目は、最終組の4時13分のスタートで、上がってきたのは夜の9時半。井上らのホールアウトを待たずに、18番の奥にあるホテルからは、大音響の音楽が漏れ聞こえてくるなど、コースもすっかり人がひけた中で報道陣に囲まれて、「なんかすいません。僕なんかのためにこんな遅くまで」と、恐縮しきりで頭をぺこり。

「今回はだめだったけど。これを材料にしてまた頑張りたい。もう一度来られるかどうかは分からない。でもチャンスがあればまたトライしてみたい」。
リンクスへの再訪を誓った。

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