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井上信(いのうえまこと)の目標は

全英オープン日本予選の最終戦「ミズノオープン」で権利のある上位4人に食い込み、つかんだ初のメジャー切符だ。日本では、ようやくシード権の復活に目処をつけた38歳が、大舞台に挑む。

14日の現地入りから2ラウンドのミュアフィールドで、つくづくと感じたことは「見てのとおり大変なコースだから。曲げないこと」。その一言に尽きる。
「フェアウェイに行かないと、勝負にならない」。苦労することは、分かっている。「あとはそれに耐えうる体力ですかね。雰囲気にものまれないこと」と、自分に言いきかせて出来るだけ普段着で挑む。

そんな井上には、気分をアゲてくれる良き仲間が。ご当地の民族衣装に身を包み、井上について歩くのは、マネージャーの鈴木昌幸さん。スコットランドの首都エジンバラに出かけた際に、なんと日本円にして20万円で衝動買いしたそうだ。

鈴木さんとの記念撮影を求めるギャラリーさえいて、初出場で身体もこわばる井上の心を解きほぐしてくれる。また、今回の初遠征につきそってくださったクラブ契約メーカーGMAの岡崎公聡社長。野太い声で「今回の目標は4位以内! それで、俺をマスターズに連れていってくれ!」。確かに、夢はでっかいほうがいい。

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