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2人のアラフォーは、へとへと

142回目の全英オープンは、2002年大会以来となるミュアフィールドが舞台だが、「以前はこんなにも、難しくなかった」とは、谷口徹だ。当地は開幕前から晴天続きでしかも、この日初日は特に午後から乾いた風がビュービューと大地を吹き付け、グリーンから、フェアウェイから何から、カチコチに。

谷口とは2つ前の組で回っていた藤田寛之も4年連続55度目の出場にして、「全英オープンで、こんなに乾いたフェアウェイも、こんなに乾いたグリーンも、初めてですよ」。

日本ツアー屈指のパットの名手が、後半は3パットを4回も。「パターのヘッドが滑ってしまっている状態。カップの回り2メートルに水分がまったくなくて、つるつるで。対応出来なかった」と、肩を落とした。「残念な1日になりました」と、7オーバーには顔色も冴えない。

谷口も9度目の挑戦にして「全英オープンでこんなにグリーンが速いのは、初めてです」と、繰り返した。フェアウェイの状態もまたしかりで練習日までは、一度もつかまらなかったトラップにもハマッた。

最終18番は、「いつもなら、自分の飛距離なら、あそこまで行かない」。290ヤード地点にある左バンカーは、しかし乾いたフェアウェイを、音を立ててどこまでも転がり続けて、あっさりと砂の中へ。出すしかない。どうにか3オンをして、最後は3メートルのパーパットを辛くもしのいだが、4番のパー3ではバンカーから脱出に3回もかかって、トリプルボギーに甘んじて「頭が痛い」。

どのホールも、どの1打も、気が抜ける場面はひとつもなくて、「頭が酸欠状態。厳しいです。疲れました」と珍しく弱音の嵐で、「いや〜、本当に難しかった」とやはり藤田と仲良く7オーバーで並んで、2日目の巻き返しを誓う余力もなく、いったんコースを引き上げた。

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