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<初日の勝敗結果>藤田寛之、宮本勝昌VSアージャン・アトワル、ジープ・ミルカ・シン

●3&1で日本●

第2組スタートの藤田寛之は前夜、緊張のあまり、なかなか寝付けなかった。
宮本勝昌は大会初日の朝、レストランで藤田の顔を見た途端、口が渇き、食事が喉を通らなくなった。
「サッカーのワールドカップ、代表メンバーの気持ちがこのとき少しだけ分かった気がしました」と宮本。
「俺も宮本も、スタートするまでにすっかりナーバスになってましたね」(藤田)

日本代表としての重圧を、ずっしりと感じて、スタートしていった2人だった。

コースにでると、そのプレッシャーはさらに増した。
ひとつのボールを交互に打つフォアサム競技は、自分のミスが、そのままペアに降りかかる。
相手を思いやるほど、1打1打に責任を感じざるをえず、その重圧の中でなおも結果につなげていかなければならない。
その緊張感を宮本は、再びサッカーにたとえて言った。
「丁寧にパスを出そうとするあまり、蹴りが甘くなって相手に抜かれたり、かといって思い切って出しすぎると、とんでもない方向に行ってしまったり…。とにかく、味方に迷惑をかけたくない思いが、自由にプレーをさせてくれないチーム戦の難しさ。きっと(サッカーの)W杯のメンバーも、初戦は相当、緊張したんでしょうね…」

しかしそんな重圧も、普段から息のあった2人のコンビネーションに救われた。
芹澤信雄を師匠と慕う2人は、今大会開催前にも合宿に参加しており、互いのクセやゴルフの調子は、知り尽くしている。
3アンド1でインドチームを下し、いち早くチームに貢献。
「記念すべき第1回大会の1勝目が僕たちです!光栄ですね」と大喜びだ。
「体力的にも精神的にも、とっても疲れたけれど、心地の良い疲れ。とても面白かったです。2年目の大会にもまた出たいって気持ちになっていますね」(宮本)
早速、隔年開催の2年後の大会に、思いをはせていた。

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