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目指せ、リオ五輪! JGTO強化セミナー2日目

1月28日から始まった、日本ゴルフツアー機構(JGTO)主催の強化合宿。正式名称正式名称は「JGTOゴルフ強化セミナーin宮崎フェニックス・シーガイア・リゾート“2016年リオデジャネイロオリンピックを目指して”」

2日目は、まだ当地・宮崎の朝も明けきらない7時前から始まった。眠い目をこすりながら、拠点のシェラトン・グランデ・オーシャンリゾートの1階広場に集合。参加30人とも、もちろん無遅刻無欠勤! さっそくトレーナーで、今回のセミナー講師の鈴木俊敬氏のかけ声のもと、全員そろってウォーミングアップが始まった。

まずは室内で体慣らしといえども、人間の体の動かし方は4つのタイプに分けられるという「4(フォー)スタンス理論」に基づいた「リポーズトレーニング」は、通常言われる“ストレッチ”とは、似て非なるものでそう易々とはいかず、組んだ足がもつれて絨毯の上に転がり回る者。硬い関節のきしみに悲鳴を上げる者・・・。さっそく賑やかな朝となった。

鈴木氏には前日初日のうちに、各選手とも自分の体がどのタイプに当たるか診断を受けており、鈴木氏はそれに基づいてストレッチ法や、トレーニング法を選手たちに伝授してくださる。
「本当ならお金を払ってでも受けたい指導。それを今回は無料で受けられるなんて、こんなありがたいことはない」と、選手みな感謝しきりで、トレーニング中も鈴木氏に、ここぞとばかりに質問をぶつけていた。

さあ体が温まったら、いざ屋外へ!
ぞろぞろと、列をなして夜明け前の幻想的な松林を抜けると、そこはホテル併設のゴルフコース「トム・ワトソンコース」の4番ホールだった。真冬の冷え込みに、ティグランド前の池には湯気が立ちのぼるという風景の中で、まずは10分走。

鈴木氏の合図で、横並びにいっせいに駆けだした選手たちだったが、約300ヤード先のピンフラッグにタッチして折り返してくるころには、次第にばらけだし、1往復、2往復・・・と、走り込むほどにだんだん、遅れがちの選手も出てくる。
そして先頭の選手が10分後にちょうど5往復目を終えても、まだ4往復目にもたどりついていない選手もいたりして・・・。終了の合図と同時にみな肩で息をつき、つい芝生の上に、へたり込んでしまう選手も・・・!

体力不足を痛感する者。今後の課題を見つけた者。「これがあと4日も続くの!?」と、思わず先行きを不安がる者。何はともあれ、さわやかな汗を流したあとの朝食はまた格別で、それから午前中の講義は、1講目がゴルフジャーナリストの西澤忠氏による「ゴルフの歴史とコース学」。

2講目はスポーツジャーナリストでアナウンサーの島村俊治氏による「スポーツの社会性とマスコミ対応、そしてオリンピック」等々、相変わらず中身の濃い講義には、うっかり眠くなる暇もない。

そして午後からは、いよいよラウンド実践だ。30選手が9組に分かれて、フェニックスカントリークラブに散らばった。これから1日(金)までの4日間はトーナメント方式で、実践さながらに腕とスコアを競い合う。最終日には優勝者も決まる。どんな場面でも、それがたとえ合宿であってもプロゴルファーたるもの、いつでもどこでも勝ちここだわる姿勢を養っていく。

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