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丸山茂樹が今季2戦目

石川遼が今季初戦を飾る大会で、丸山茂樹が2戦目を迎える。4日(木)開幕のノーザントラスト・オープンは、米カリフォルニア州のパシフィックパリセーズにあるリビエラ・カントリークラブが舞台だ。

1926年に開設された歴史と伝統あふれる同クラブは、ここから車で20分のところにアメリカでの拠点を構える丸山にとって、学生時代から慣れ親しんできた“庭”であり、2004年には2位に入るなど、相性の良いコースでもある。

“初戦”の「ソニーオープン・イン・ハワイ」は残念ながら予選落ちしている。
それだけに“ホームコース”での巻き返しに期待がかかる。
「久々の米本土での試合だしね。頑張るしかない」と、本人も気合い十分だ。

一方の石川は参戦2年目の米ツアーはもはや、単なる夢舞台ではなくなった。コース入りした月曜日はアウト9ホールを、2日目の2日・火曜日は18ホールを下見して、「昨年はすごく難しく感じたけれど、あれからいろいろな芝を経験して慣れてきた」と、自信をのぞかせる。
丸山をして「日本人には見たこともない、やったこともない感覚の芝」と言わしめるコース特有の難解な洋芝への対応にも戸惑いはない。

といって、過信もなく昨年、予選落ちした今大会で「目標はまずは予選通過」と堅実に、火曜日のラウンド後の共同会見では「冒険なくして得るものもなし」という現在の心境を、英語で披露する余裕もみせた。

昨年はメジャー3試合を経験し、またプレジデンツカップにも出場。声をかけてくれる選手も増えた。
「キャディの人も覚えていてくれて、気さくに話しかけてくれる。やはり、1回目のときとずいぶん違う」と、すでに雰囲気にのまれることもない。

受け入れる側の対応も変わった。昨年は、練習ラウンドにさえ護衛がついたが、今年は他のPGA選手と同様に過剰な特別扱いもなく、大会前日の3日水曜日にはプロアマ戦の出場も決まった。日本の賞金王としての実力、認知度とともに、本場でもその“一員”として迎え入れられた証しのひとつでもある。

まもなく迎える大会初日は1番から8時29分にティオフ。チャーリー・ホフマンとボーン・テイラーとスタートする予定だ。
  • 会場のリビエラCCはその歴史、伝統とともに、戦略性の高さで毎年、好評価を受ける名門コースだ(写真提供:RCC)

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