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長嶋茂雄 INVITATIONAL セガサミーカップゴルフトーナメント 2009

“マンデー組”の井上清孝が9位に

20日(月)にここザ・ノースカントリーゴルフクラブで行われた予選会「マンデートーナメント」で65をマークして、ランク2位でこの本戦にコマを進めた井上が、鬼門の3日目をボギーなしの67で回り、9位タイに浮上した。

岐阜県出身だが、高校進学と同時に家族とここ北海道に移り住み、札幌大学時代は北海道学生選手権や、北海道学生マッチプレーなどのタイトルを持つ。

プロ転向6年目の2006年には、ツアー外競技の北海道オープンで優勝。
それだけに、寒冷地特有の洋芝の戦い方にも慣れたものだ。

それより問題は、“ムービングサタデー”だった。
これまでのパターンでいくと、たとえ上位につけても、決勝ラウンドに入るなり大叩きするのが常。
先のチャレンジトーナメント「房総カントリーカップ」でもそうだった。
初日首位につけながら、最終日に76を叩いて崩れた。

この日、その抑止力になったのは父の幸一さんだった。
祖父の清次さんと、3代続くプロゴルファー一家に育った井上は、幼少期のおもちゃがゴルフクラブで、物心がつけば誰に言われるともなく自然とプロを目指したという。

しかし、34歳の今もツアーの初優勝はおろか、シード権の獲得もまだで苫小牧の実家に帰るたびに、幸一さんにチクリと言われる。

「自分の酒代くらい、自分で稼げ」。

この日は、応援に駆けつけた父親の厳しい視線にさらされながら、「下手なところは見せられれない」。
良い緊張感を保ったまま、18ホールを回りきることが出来た。
「ピンチをしのいで無理はせず、チャンスが来たらしっかり決める」と肝に銘じ、父親の前で好プレーを披露することが出来た。

いよいよ肝心は最終日。今晩は父親と「ミーティング」だ。
「ここがどうだった、あそこがダメだった、と語り明かします」。
父親との作戦会議で、せっかく得たチャンスを最大限に生かすヒントを模索する。

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