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矢野東 石川遼 『3つのロングホールで』

9月9日(水)、KOLON−Hana Bank韓国オープンのプロマア大会が開催されたが、この日は朝からざわついていた。

というのも、9日の未明に、10月8日(木)〜11日(日)にわたって開催される世界選抜チームvs米国選抜チームの対抗戦『プレジデンツカップ』のキャプテン推薦選手として、石川が選出されたというニュースが発表されたのだ。
このプレジデンツカップは2年に1回開催されており、今年で8回目を迎える大会。各チーム12名ずつ、合計24名の選手が、その名誉を懸けて戦う。
日本人選手は過去に4名<渡辺司(1994年)、尾崎将司(1996年)、尾崎直道(1998年)、丸山茂樹(1998年、2000年)>しか出場を果たしておらず、この世界選抜チームの一員に選ばれるためには、世界レベルの実力が無いと選出されないことは、過去に出場した日本人選手を見れば一目遼前だ。
「正直なところ、選ばれる可能性は低いと思っていたので、“まさか!”というのが本心。日本人選手では偉大な先輩達が今まで選ばれているので、そこに自分の名前を刻むことが出来て、それがこれから永遠に残っていくことをとても名誉に思う。他の世界選抜チームの選手達とのコミュニケーションで少し不安な部分はあるけど、それよりもプレジデンツカップに出場できる事の方が何百倍もうれしい。お祭りではなく、勝利に貢献できる、代表選手として相応しいプレーをしたいと思う。」と抱負を語った石川。
世界ランキング上位者で構成された選手の一員として、石川はどのようなパフォーマンスをするのか、乞うご期待である。

世界の舞台で戦う機会が増えていく石川にとって、今週の韓国オープンではその存在感をさらに示す絶好の機会でもある。
「今日初めてコースをまわってみて、(18ホール中)3つあるロングホールで全部バーディが取れると1日に3バーディ×4日間で12アンダー。12アンダーくらいにしておくと優勝に近づくことができると思う。フェアウェーも多少狭い印象を受けたし、優勝スコアもそこまで伸びるとは思わないので・・・。」
と、当然のことながら石川には優勝の2文字しか見えていない。
「明日はダニー・リー、ペ・サンムンの2人と同組でレベルの高い戦いになると思うが、ティーショットを思い切り振りきって、エキサイティングなプレーをしたい。まずは明日、良いスタートを切りたいです。」

一方、ジャパンゴルフツアー ツアーメンバーの矢野東も、今大会の招待選手として出場している。
矢野もこの日はプロアマ大会に出場し、ゲストとともにラウンドをした。
「フェアウェイが狭い印象を受けた。ラフもそれなりに長いし、グリーンも止まりにくい。まずはティーショットがフェアウェイにいかないとスコアにならない。3つのロングホールはバーディを取ることができるホールだと思う。」
と、石川同様、3つのロングホールをキーポイントにあげた。
「いろいろ言っても結果がすべて。がむしゃらなゴルフが出来れば良いと思います。」

明日(初日)は、石川は8:18に1番ホールから、矢野は11:56に10番ホールから、それぞれスタートする。

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