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デサントクラシック マンシングウエアカップ 1999

2日目、中止

第2日目は朝から、文句なしの晴天。
にもかかわらず、インは8時54分スタート予定だった藤田寛之、金鍾徳が、アウトは9時3分スタート予定だった深堀圭一郎、鈴木亨、加瀬秀樹組がティアップしようとしたまさにその瞬間、プレー中断のサイレンがコースに鳴り響いた。

立っているのもやっとの、瞬間最大風速29、9メートル。
春の嵐は容赦なくコースを吹きぬけ、いったんグリーンに乗ったボールは風の勢いだけで、グリーンの外まで転がり出てしまうほど。
強風が選手の放つ球を翻弄していた。
場内の看板、テント類もゆさぶられ、関係スタッフは安全確保に、コース中を賭け回る。
1番ホールと2番ホールの間の杉の木は割け落ち、いまにもグリーンに倒れかかる寸前。スタッフの必死の作業で、ロープで木を地面に固定された。

「プレー面でもアンフェアな状況が相次いだ。
来られたお客さまにも、大変、危険な状況と判断し、8時58分に一時競技中断を決定しました」と、大会競技ディレクター・鈴木規夫。

アウトスタート第1組は4番まで、プレー終了、インは14番プレー中だった。コースに出ていた選手はすべて、ひとまずクラブハウスに戻って待機。
その後、約3時間。その間、風の状況を見ながら、鈴木ディレクターと倉本昌弘・選手会長らの会合が持たれ、12時に、2日目の競技中止が決まった。

1番ホールの杉の木は、結局、安全のため、切り倒された。

大会は54ホールストロークプレーに短縮され、予選2日目は明日4月3日(土曜日)に改めて行う。決勝は、4日日曜日の18ホールのみ。

写真:スタート直前、中断が決まり、深堀圭一郎は前組の選手に「お〜いっ、戻ってこ〜い!!」
右端は鈴木ディレクター

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